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虫歯は1週間でどのくらい進行する?

2022年4月24日


 
虫歯は進行性の病気で、一度発症すると自然に治ることはありません。そのため、放置する時間が長くなるほど、エナメル質や象牙質がどんどん失われていきます。では虫歯の進行速度はどのくらいなのでしょうか。。
 
例えば、虫歯を自覚しても、来週まで歯科を受診できない場合は、その1週間でどれだけの歯質が失われてしまうのか、不安に感じる方も多いでしょう。結論からいうと、虫歯の進行速度は個人差が大きいです。それは虫歯の発症リスクや進行速度が「歯質」「糖質」「細菌」といった3つの要素に左右されるからです。
 

 
歯質が未成熟でやわらかい子供は、虫歯菌の酸によって溶かされやすく虫歯の進行速度は大人に比べずっと速くなります。虫歯菌のエサとなる砂糖(=糖質)をたくさん摂っていたり、口の中が不潔で細菌が繁殖していたりすると、歯が溶ける現象は加速していきます。ですから、この3つの要素が大きい人ほど、虫歯の進行速度も速いといえます。
 
とくに乳歯の虫歯は進行が早く、1週間でも目に見える形で穴が広がることもあります。その一方、中高年の虫歯は進行が比較的遅く、1週間程度では大きな変化は見られにくいです。とはいえ、虫歯は進行性の病気なので、放置することだけは避けましょう。
 
虫歯の末期症状では歯の神経が死んで痛みが消失します。そうなると歯科を受診するモチベーションが低下してしまう人もいますが、虫歯は依然として進行しています。次に現れるのは歯の根の先に膿の塊を作る根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)や顎骨骨髄炎といったより深刻な病気であるため、できるだけ早く治療を受けるようにしましょう。
 

 
虫歯の進行で歯冠がボロボロになり、歯の神経まで死んでしまっても“手遅れ”ということはありません。もしかしたら抜歯をすることになるかもしれませんが、その後に入れるブリッジや入れ歯、インプラントによって審美性や機能性は回復できます。

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