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詰め物がとれた時のNGな行為

2024年1月6日

 

詰め物は、永続的に使える装置ではないため、何かの拍子にとれることはよくあります。とくに銀歯やレジンの詰め物は、セラミックよりもとれやすいといえるでしょう。

 

インレーと呼ばれる詰め物は、装置としては比較的小さく、元の位置にはめ込みやすくなっているため、自力で再装着しようとする方もいるかと思いますが、それは絶対にやめてください。なぜならインレーが外れた時点で、歯質はもうすでに汚染されているからです。また、市販の瞬間接着剤は、歯科医院での治療の大きな妨げとなってしまうことから、インレーの再装着は歯科医師にすべて任せるようにしましょう。

 

次に、詰め物がとれた部分の歯磨きについてですが、硬い歯ブラシでゴシゴシと強く磨くことは避けてください。確かに、詰め物がとれた部分は虫歯になりやすいため、口腔ケアを徹底する必要があるものの、強圧でブラッシングすると薄くなっている歯質が欠けてしまうかもしれません。歯の神経に不要な刺激が加わることもありますので、詰め物がとれた部分はやわらかい歯ブラシで優しく磨くようにしてください。

 

 

詰め物がとれた部分が黒ずんでおらず、きれいな状態だとそのまま放置していても問題ないように感じるかもしれません。けれども、繰り返しになりますが詰め物がとれた部分は象牙質がむき出しとなっており脆弱です。どんなにきれいな状態であったとしても、放置するという選択肢はないことを知っておいてください。

 

最後に、とれた詰め物を誤って飲み込んでしまい、その後に咳が出たりする場合は、早急に歯科や医科の病院に連絡しましょう。とれた詰め物が気管に入り込んでいる可能性があります。その状態を放置していると、気管で感染が起こったり、呼吸に支障をきたしたりするリスクがありますので、専門の医療機関で取り出す必要があります。

 

矢島先生監修

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