2025年1月20日
朝目覚めた時や食後に「顎が痛い」と感じた場合、どんな原因が考えられるのか。また、顎が痛い場合は何科を受診したら良いのか。今回はそんな疑問にお答えします。
顎が痛い場合に考えられる原因としては第一に挙げられるは「顎関節症」です。頭蓋骨と下顎骨をつながる関節部分に炎症や損傷が起こる病気で、顎が痛い、顎が鳴る(カクカク・ジャリジャリ)、口を大きく開けられない、関節周囲の筋肉が痛いなどの症状が認められます。
次に考えられるのが奥歯や親知らずのトラブルです。これらの歯が虫歯や歯周病になっている場合は、歯が痛いと感じることもあれば顎が痛いと錯覚することもあるからです。直近で、顎を強く打つような外傷を負っている場合は、顎関節やその周囲に何らかの異常が認められることでしょう。
上記の原因で顎が痛いと推測できるのであれば、まずは歯科を受診してください。歯科では、顎関節症や虫歯、歯周病などの診療を受けられます。中野区のマナミ歯科クリニックのような口腔外科診療が得意な医療施設であれば、口腔周囲の外傷や重症度の高い親知らずのトラブルにも対応可能です。
顎が痛い症状は、口周りだけでなく、全身の異常が原因となることもあります。具体的には、関節リウマチに代表される自己免疫疾患や流行性耳下腺炎(おたふく風邪)のような感染症が挙げられます。これらは顎が痛いという症状以外にも、全身倦怠感や発熱、手足の関節の痛みなどが現れるため、口腔周囲のトラブルとは比較的区別しやすいかと思います。こうした全身疾患に伴う顎の痛みは、歯科ではなく、医科の専門科を受診するのが望ましいです。
このように、顎が痛い症状の多くは、歯や顎関節、その周囲の筋肉に原因があることから、歯科・口腔外科を受診するのが望ましいですが、全身の病気が関係していることもあるため、必要に応じてリウマチ科や内科、耳鼻咽喉科を受診した方が良いこともあります。ご自身での判断が難しい場合は、まず電話で歯科や内科に相談してみると良いでしょう。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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