2025年1月20日
歯磨きを始めるタイミングとしては、最初の乳歯が生え始める生後6~8ヵ月くらいが適切です。最初は乳歯の前歯だけ生えている状態なので、清潔なガーゼで汚れを拭う程度で問題ありませんが、1歳くらいからは歯ブラシを使ったブラッシングも採り入れていきましょう。その時に「1歳の子どもが歯磨きを嫌がる」という悩みを持つ親御さんは少なくありません。
1歳の子どもが歯磨きを嫌がるのは、口の感覚が敏感だからです。私たちの唇や口の中にはたくさんの神経が走っていて、ちょっとした刺激も強く感じやすいです。これは大人でも変わりはありません。1歳の子どもはそもそも歯磨きをする必要性を理解していないことから、口の中に歯ブラシを入れられたり、歯をゴシゴシと磨かれたりする行為を嫌がっても何ら不思議ではないのです。これは歯磨きに慣れていくことで解決できます。
まずは、口の触れることから始めて、徐々に歯ブラシによるブラッシングの時間や頻度も増やしていきましょう。親御さんが歯磨きのお手本を見せたり、歌を歌いながら楽しい雰囲気を作ったりすることも、1歳の子どもが歯磨きに慣れる近道となります。お子さんが喜ぶキャラクターの歯ブラシを選び、美味しい匂いのする歯磨き粉を使うのも有効です。
1歳の子どもへの歯磨きの方法は、寝かせ磨きが基本となります。親御さんが正座をして、ひざの間にお子さんの頭を乗せるような形で歯磨きすると、嫌がることも少なくなります。また、ヘッドが小さい子ども用の歯ブラシで優しく磨くこと、歯磨きが終わったらしっかりと褒めてあげることも忘れないでください。そうすることで1歳の子どもが歯磨きを嫌がる症状は改善してことが多いです。
いずれにしても最初の乳歯が生え始めたら、小児歯科の受診をした方が良いでしょう。1歳の子どもへの正しい歯磨きの方法や歯磨きを嫌がる症状を改善する方法について、さらに詳しくご説明します。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。