
2025年6月30日
インビザラインのマウスピースは1日20~22時間装着しなければなりません。これを1日つけ忘れるとどうなるのか?まず想定されるのが「後戻り」です。普段は食事と歯磨き以外のほぼ終日装着しているマウスピースを丸1日つけ忘れたら、矯正の患者さんが最も恐れる歯の後戻りが生じるのではと不安に感じることでしょう。この点はご安心ください。インビザラインのマウスピースを1日つけ忘れただけ歯が大きく後戻りすることはほとんどありません。
しかしながら歯が活発に動いている時期や歯並びの状態によっては、インビザラインのマウスピースを1日つけ忘れただけでも、一定の後戻りが起こることがあります。次の日にマウスピースを装着して「きつい」「痛い」という感覚が生じたら、相応の後戻りが起こっている証拠です。とはいえその程度の後戻りは翌日以降、マウスピースの装着時間を厳守することでリカバリーできます。
次に、インビザラインのマウスピースを3~4日つけ忘れた場合を考えてみましょう。具体例としては、3泊4日の旅行でインビザラインを忘れたケースが挙げられます。この場合はほぼ確実に後戻りが起こります。帰宅してからマウスピースをつけると強い痛みを感じることが多いです。マウスピースがきつくて入らない場合は、ひとつ前のステージに戻すと良いでしょう。インビザラインを1週間以上つけなかった場合は、念のため主治医にアドバイスを求めた方が良いです。
このように、インビザラインは1日つけ忘れても深刻なトラブルに発展することは稀といえます。歯が大きく後戻りしたり、マウスピースの作り直しを余儀なくされたりする可能性はとても低いです。インビザラインをつけていない状態が数日から数週間に及ぶ場合は、歯の後戻りが起こるため、マウスピースが入らない、マウスピースをつけると痛いなどの症状が現れます。ケースによっては適切な対処が必要となることから、インビザラインのつけ忘れは可能な限り予防しましょう。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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