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インプラントで味覚が変わることはある?

2025年6月30日

 

インプラント治療を受けた後に味覚が変わった。そう感じる方は一定数いらっしゃいます。失った歯の治療なのにどうして味覚が変わるのか不思議に思われることでしょう。結論からいうと、インプラントを装着することによって、味覚が根本的に変わることはまずありません。なぜなら味覚は、舌をはじめとした口腔粘膜に分布する味蕾(みらい)によって感知するものだからです。

 

ただし、インプラント手術を受けた直後は、患部の周りに炎症反応が起こり、口腔粘膜が大きく腫れて、味覚を司る神経に悪影響を与えることがあります。それによって味覚が鈍くなったり、食べ物がまずいと感じたりするかもしれませんが、ほとんどのケースで一時的な症状にとどまります。とりわけ、麻酔の効果が残っている間は、味覚が変わったと感じやすくなりますのでご注意ください。

 

インプラント手術から1週間くらい経過して、腫れや痛みがひいた後に味覚の異常が残っている場合も、ストレスや不安が自律神経に影響して、味覚の変化を引き起こしている可能性も否定できません。特にストレスを感じやすい人は、自律神経の乱れによって唾液の分泌が低下し、味覚が鈍くなる傾向にあります。また、インプラント手術後からしばらくの間は、食べ物をしっかり噛めない点も味覚が鈍くなる一因といえるでしょう。

 

 

ちなみに、失った歯を入れ歯で治療した場合は、味覚の変化が起こりやすいです。入れ歯は、味蕾が分布している口蓋を覆うことがあり味覚の感受性が物理的に低下するからです。また、プラスチックで作られた義歯床は、食品の冷たさや熱さを感じにくく、食事の満足度が低くなります。その他、入れ歯は唾液の分泌量が減少する、しっかりと噛めないなどの理由で、治療後の味覚の変化がインプラントよりも現れやすくなっています。

 

このように、インプラント治療を受けたから味覚が変わる・味覚障害を患うということはまずありませんのでご安心ください。それでもなお味覚の変化が気になる場合は、その旨を主治医に伝えましょう。味覚が変わったと感じる原因によって、対処する方法も変わります。

 

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