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インプラント最前線:CGF・AFG療法による骨造成への再生医療の応用

2018年11月11日

自己採血で骨造成を促進することができる



インプラントは歯を失った時、天然歯にもっとも近い咀嚼力を得られる優れた治療法です。しかし、インプラントは骨にチタンネジを埋め込み歯の土台とするために、チタンネジを支えるための土台として骨(歯槽骨)がしっかりしていて一定の厚みがある必要があります。

ところが歯周病や欠損した歯を長く放置したことなどにより十分な歯槽骨がないことがあります。そのような時、人工的に骨を造成することでインプラントを可能にするGBRという治療法があります。

GBR(Growth Bone Regeneration)は骨造成を行うのですが、その際、
・人工骨を使う
・自分の骨を使う
・血小板血漿を使う
といった方法がありました。しかし、これらは骨の形成が安定しない、行われないといったケースや自分の血液の血小板血漿を使用する場合は添加物を添加することで感染リスクがあるといった問題がありました。

血液から血小板を抽出する遠心分離機



これらの欠点を解決し骨造成の成功率や安全性を大きく高めるのが、CGF・AFG療法です。CGF・AFG療法は10cc程度の自己採血を行い、遠心分離機で血小板など成長因子や骨造成を促進する物質を濃縮して骨造成に使用します。この時、添加物は一切加えないため、従来の血小板血漿を使用する方法と違って、感染リスクから逃れることができます。

CGF(Concentrated Growth Factors)、AFG(Autologous Fibrinogen Glue)は再生医療の一つです。従来の骨造成も、結局は自分の骨を作る能力、歯肉を作る能力を活用はしているのですが、血液成分を濃縮することで、その再生力を高め、安全にしかも高い成功率を得ることができるようになったのです。

最初に書いたようにインプラントは失った歯の咀嚼力を回復するための優れた治療法です。しかし、すべての人がインプラント治療が受けられるわけではありません。再生治療の活用だけでなくガイドオペそういった多くの治療技術の進歩によりインプラントの世界は大きく広がってきているのです。

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