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キシリトールの虫歯予防効果とその理由

2020年1月18日

キシリトールの入ったガムやチョコレートもある



虫歯予防に「キシリトール」が有効であることはよく知られています。最近では、キシリトール入りのチョコレートやタブレットなども市販されるようになり、ガム以外の選択肢も増えてきました。そんなキシリトールは、どのようなメカニズムで虫歯を予防するのでしょうか。

虫歯菌の代表であるミュータンス連鎖球菌は、基本的に「スクロース」をエサとして歯を溶かす酸を産生します。スクロースとはいわゆる「砂糖」です。お菓子やスイーツの甘味を担っている重要な物質ですが、「発酵性糖質」に分類されるスクロースやグルコース、フルクトースなどは、虫歯の発症リスクを大きく引き上げるものでもあります。

虫歯菌は砂糖などの糖類を餌にして増殖する



一方、キシリトールも砂糖と同じくらい甘い物質なのですが、虫歯菌はエサにすることはできません。厳密には、体に取り込むのですが、消化してエネルギーにすることが難しいのです。私たちの世界でいうところの「カロリーゼロ」の食品と言っても良いかもしれません。「非発酵性糖質」に分類されるキシリトールなら、人間ならいくら食べても「太らない」、虫歯菌にとって「酸を産生できない」ものなのです。

しかも、虫歯菌は「体に取り込むものを選べない」というジレンマを抱えています。目の前に砂糖とキシリトールの両方があったら、どちらもエサだと勘違いして食べてしまうのです。そこで、日ごろのおやつを砂糖入りのものではなく、キシリトール入りのものに切り替えると、虫歯菌はキシリトールばかりを食べてしまい、生きるためのエネルギーを作り出せません。その結果、虫歯菌の繁殖が抑制されるだけでなく、虫歯菌そのものの活力も奪われていくこととなります。

ちなみに、キシリトールは「糖アルコール」と呼ばれる物質で、スクロースやグルコースなどとは少し異なる種類の糖質系甘味料となっています。代用糖として活用されているエリスリトールやマンニトール、ソルビトールなども糖アルコールの一種です。

その他、アスパルテームやサッカリンなども成分表などで目にしたことがあるかもしれませんが、これらは「非糖質系甘味料」で。砂糖の数百倍甘いのが特徴です。もちろん、これらも虫歯の原因にはなりません。

いずれも虫歯予防には効果的なので、おやつや食後のスイーツには、こうした代用糖が配合された食品を選ぶようにしましょう。目安となるのは「特定保健用食品」や「歯に信頼マーク」の表示です。これらが付与されている食品は、消費者庁や国際トゥースフレンドリー協会が認定しているものなので、表示内容にも信頼性があります。皆さんもお口の健康維持・増進のために、虫歯になりにくい食品を選んでみてはいかがでしょうか。

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