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ポケット検査は何のため

2019.04.10

歯の治療ではポケットの深さをまず測ることが多い


歯科医院に行くと多くの場合、まず口腔内全体のレントゲンと「ポケット」の深さを測ります。これは口の中全体を状態を把握してから治療方針を立てるためですが、ポケットとは歯と歯茎の間の歯肉溝と呼ばれる部分ことを言います。

ポケットは溝を刻んだポケットの器具を使って深さを測るのですが、これはチクチクして少し痛みます。特に、歯周病で歯肉に炎症があると痛みは強くなります。歯医者は痛いというイメージがありますが、ポケットの深さの測定は痛みがあるのは確かです。

痛い思いをしてポケットの深さを測るのは歯周病の進行度合いを知るためです。ポケットは歯茎が健康な状態だと1−2mmの深さですが、歯周病になると病状が進むにつれて深くなります。これは歯周病菌が歯茎を破壊していくからです。ポケットが3mmを越えると初期の歯周病、4−5mmになると中程度、6mm以上は重度の歯周病と認識されます。

ポケットの深さは1つの歯で同じではありません。ポケットの測定は基本検査では1番深い部分、精密検査では、歯の前後それぞれ3箇所づつ、全部で6箇所測定します。基本検査でポケットが6mmとされても、6箇所全てが6mm以上か一部かで歯周病の進行度合いは違うことになります。

ポケットは歯周病の進行度合いを測る目安になりますが、ポケットが深くなることでプラークが付着しやすくもなります。プラークは口の中に残った食物残滓が口の中の細菌で分解されバイオフィルムというネバネバしたものになったものです。プラークは歯周病菌の温床です。

ポケットに溜まったプラークは細菌の格好の住みか


歯周病の原因菌は嫌気性つまり空気を嫌います。このためポケットが深くなることで歯周病菌はますます繁殖しやすくなります。歯周病の治療は深いポケットに溜まったプラークを取り除くように歯をきちんと磨くことと、プラークの付着を助ける歯石を除去することが基本です。

歯石はプラークが唾液の中にある石灰分を吸収して硬い石のようになったものです。唾液中の石灰分は歯の再石灰化といって石灰分が失われて虫歯になる歯の虫歯の進行を止める働きもあるのですが、プラークを石化させるということでは歯周病の進行を早めてしまいます。

歯石つまり石のように固まったプラークは歯磨きで取り除くことはできません。歯石自体は歯周病を促進することはないのですが歯石があるとプラークが一層つきやすくなり歯周病を悪化させます。歯磨きで取れない歯石は定期的に歯科医院で歯科衛生士に除去してもらわなければいけません。

ポケットはプラークの中の歯周病菌が歯茎を破壊することで深くなりますが、歯磨き歯石除去を行うことで歯周病が改善されると浅くなります。6mm以上あって重症と言われた歯周病が4−5mmあるいはそれ以下になることもあります。ポケットが浅くなると深くなる時の逆でプラークが付着しにくくなり、歯周病の安定化さらに改善へとつながっていきます。

ポケットは簡単にそして確実に歯周病の進行度合いを知ることができるだけでなく、浅くすることで歯周病の改善にもつながります。ポケット測定はチクチクして嫌かもしれませんが、歯周病の回復を痛みが小さくなることで実感できるとも言えます。ポケットにもっと関心を持っていただけれと思います。

歯磨きで歯周病は改善します

参照:予防歯科