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歯を残す治療と残せない治療

2019.02.16

歯を残すには治療法がキー


8020運動という言葉を聞いた方は多いでしょう。80歳で20本以上の歯を残そうという意味です。成人の歯は親知らずの4本を除くと28本ですから、そのためには8本以上歯を失わずに80歳を迎えることが必要です。

実は日本人の歯を失う原因で一番多いのは歯周病です。歯周病は歯茎の病気で虫歯ではありません。歯周病を防ぐには歯磨きの励行と定期的な歯石取りをすることです。何より予防が大切ということになります。

しかし、歯周病以外の歯を失う原因の大半は虫歯です。では虫歯でなぜ歯を失ってしまうのでしょう。虫歯で歯を失わないために一番効果的なのは虫歯にならないことです。歯磨きを励行する、特に就寝前に糖分のあるものを食べるのを避けるといった基本が大切です。

フッ素塗布も虫歯予防に有効です。フッ素を高濃度(1,000ppm以上)含有して歯磨き剤で磨くことも効果があります。それでも虫歯になることはあります。しかし、痛みが出ない段階で治療を行うと削る料は少なくてすみます。

虫歯はC0からC4まで5段階に分けられますが、C0と呼ばれるごく初期の段階なら、フッ素塗布を行い歯の再石灰化という自己修復力でまったく削ることなく虫歯の進行を止めることさえできます。

また、C0より少し進行したC1程度(この段階でも虫歯の痛みはありません)でもレジンという合成樹脂でごくわずかしか削らずに虫歯の治療が可能です。なるべく削らず治療することをMI(Minimal Intervention 最小限の浸潤)と呼びます。MIの範囲で虫歯治療を行うことが歯のために大切です。

虫歯がさらに進行してC1からC2への進んでいくと痛みが出てきます。この段階で初めて歯医者に行くという人が依然として多数なのは残念ですが、ここまで来ると治療によって歯の寿命が違ってきます。

ある程度進んだ虫歯は治療後に詰め物や被せ物が必要になりますが、その時虫歯の取り残しがあると、虫歯は詰め物の中で進行します。あるいは虫歯を取り切っても詰め物や被せ物隙の隙間から虫歯が発生することがあります。

治療した後に出来る虫歯を二次虫歯と呼びます。二次虫歯ができる可能性を小さくするには詰め物や被せ物が歯と強く密着していることが望ましいのですが、その点でセラミックとレジンは化学的な結合を歯と行う優れた材質です。

歯科では歯と詰め物や被せ物が化学的なレベルで結合していることを「接着」と呼びます。これに対し金属性の詰め物は機械的にはめ込む「合着」と呼ばれる方法で歯に固定します。

しかし、虫歯の取り残しがなく、セラミックで歯をきちんと封印してもそれだけでは十分とは言えません。特に痛みが出、歯髄と呼ばれる神経が詰まった部分を治療する、あるいは神経を取り除く治療を行う時は、患部に唾液が混入しないことが非常に重要です。

唾液の混入がいけないのは唾液は細菌を大量に含んでいるからです。唾液が患部に残ると時間がたって根の部分が炎症を起こす歯髄炎になる可能性がとても高くなります。

つまり、唾液を患部に混入させない、つまり無菌状態になるべく近い状態で治療を行うことが再治療を避けるためにもっとも大切なことと言えます。再治療は歯を削ります。難度が再治療を繰り返すと歯質が失われ被せ物もできなくなり、抜歯することになります。

治療中に患部に唾液を混入させないためにはラバーダムというゴムの被膜で治療個所を覆わなければいけません。ところがラバーダムを歯の根の治療の時に装着する歯科医院一部に過ぎません。これはラバーダム装着が手間と費用がかかることが理由です。

しかし、世界標準ではラバーダムを装着して根の治療を行うのが常識です。日本歯科医の治療技術は世界的に見て決して低くはないのですが、ラバーダム装着という点に絞ると遅れていると言わざる得ないのが現実です。

ラバーダムの使用は唾液の侵入を防ぐためには必須


参照: 精密根管治療 マイクロスコープとラバーダムが根治を変えました