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親知らずの抜歯は特別

2022年1月20日


 
口の中の一番奥の上下左右にある親知らず4本は、成人の永久歯28本に含まれません。親知らずは使わず、抜歯するのが基本と考えられているのです。親知らずは、28本の永久歯と異なる点がいくつかあります。斜めに生える、手前の歯を圧迫することが多く、奥にあって磨きにくいため歯周病や虫歯になりやすいということもあります。奥にあることで、親知らずの虫歯は治療も難しく、抜歯が一般的な治療法です。しかし、親知らずの抜歯は一定のリスクがあります。
 
最も注意すべきなのは「下顎管(かがくかん)」の損傷です。下の親知らずのすぐ近くには、下顎管と呼ばれる空洞が存在しており、その中には下歯槽神経(かしそうしんけい)や下歯槽動静脈といった重要な組織が走っています。抜歯の際にこれらを傷つけると、術中の大量出血や術後の神経麻痺を引き起こすことがあるのです。そのため、下顎管に近接している親知らずの抜歯では、歯科用CTによる精密検査を行うのが一般的になってきました。
 

 
上の親知らずは、「上顎洞(じょうがくどう)」という空洞と近接しています。親知らずを抜く過程で上顎洞へと穴が開き、口と鼻が交通してしまうと上顎洞炎などのリスクが上昇します。処置を誤ると、抜いた親知らずが上顎洞へと迷入することもあります。
 
親知らずは斜めに生えていたり、水平に埋まっていたりすることから、抜歯鉗子(ばっしかんし)というペンチのような器具だけで抜くのが困難であるケースも珍しくありません。そうした場合は、歯を削る器具で歯冠をいくつかに分割するのですが、その際、回転切削器具から出る圧縮空気が皮下に入り、空気の塊を作ってしまうことがあります。これを専門的には「皮下気腫(ひかきしゅ)」といい、軽度であれば1~2日で自然に消滅します。重症度が高い場合は、腫れた部分が気道を圧迫することもあります。
 

 
親知らずの抜歯には、術中の操作を誤ると比較的深刻な偶発症を伴うことあるため十分に注意しなければなりません。そのため親知らずの抜歯は、口腔外科を専門とする歯科医師が行うことが多くなります。親知らずの抜歯の際は、CTや口腔外科医がいる歯科医院で処置をすることが安全です。

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