すきっ歯を素早く修復できるラミネートべニア法
2019年12月13日
すきっ歯はコンプレックスの原因にもなる
前歯の間にすき間が生じている「すきっ歯」は、意外に多いものです。それほど大きな歯並びの乱れではないのですが、口元の審美性が大きく低下することから、コンプレックスになりがちな歯列不正といえます。そんなすきっ歯を短期間で、なおかつ歯をあまり削らずに治す方法としてラミネートべニアがあります。
ラミネートベニア法とは、セラミック製の薄いチップを歯の表面に張り付ける治療法です。歯の形や大きさ、色などを改善することが可能で、すきっ歯のような部分的な歯列の異常も治療することができます。
歯を削る量は0.3~0.8mm程度であり、神経はもちろん、象牙質にまでダメージを受けることはまずありません。そのため、施術の際も麻酔をかける必要がないのです。もちろん、施術に伴う強い痛みもありません。
ラミネートべニアはセラミックの薄片を付け爪のように貼り付ける
ラミネートべニアはホワイトニングでも対応できない重度の着色や変色(例えば幼少時の抗生剤の影響によるテトラサイクリン歯)でも、改善することができます。セラミックチップの色調も天然歯に合わせて細かく調整することが可能です。
治療にかかる通院回数は、歯列矯正のように歯を動かすわけではないのでで、初診時を含め場合に2、3回で終了します。1回の施術も普通は1時間以内で終了します。
ただ、ラミネートベニアで改善できるすきっ歯というのは、比較的軽度のものに限られます。例えば、歯と歯の間のすき間が3mm以上あるようなケースでは、クラウン(かぶせ物)や場合により部分矯正のが必要となります。
部分矯正とは、その名の通り歯列の一部分だけを矯正する治療法です。マウスピース矯正のリーダーでもあるインビザライン社の開発したインビザラインGoは適用可能なケースでは3-6カ月で部分矯正を終了できます。
インビザラインGoは数カ月で部分矯正を終了する
すきっ歯はラミネートべニア、クラウンさらに部分矯正と程度や状況に合わせていくつかの治療の選択肢があります。その中でラミネートべニアは手軽ですが、素早く比較的小さな費用ですきっ歯を治すことができる方法ということができます。