より速く、より白く、レーザーがホワイトニングを変える

2020年2月1日

コンパクトなレーザー照射器

歯のホワイトニングへの関心が高まっています。ホワイトニングは歯科医院で行いますが、エステやホワイトニングバーなど歯科医院の以外で行うホワイトニングもあります。歯科医院で行うホワイトニングとそれ以外のホワイトニングの大きな違いは、歯科医院のホワイトニングは過酸化水素、過酸化尿素を使用して、その強い漂白作用でホワイトニングを行うことです。

過酸化水素、過酸化尿素を含む薬剤は歯科医院で処方しなければ、薬局を含めて入手できません。また、歯科医師、歯科衛生士以外が口腔内でホワンとニングの施術を行うことも、使用する薬剤と関係なく認められていません。本当に歯を白くしたいのであれば、安全確実なのはやはり歯科医院で行うホワイトニングです。

過酸化水素は酸化作用で漂白を行いますが、反応性が高く、すぐに分解してしまいます。そのため、家庭で行うホームホワイトニングのジェルには反応性が低い過酸化尿素を主に使用します。しかし、過酸化尿素は過酸化水素と尿素の化合物で、過酸化水素の漂白力を利用していることに変わりません。

歯科医院で行うオフィスホワイトニングは過酸化水素で直接漂白を行います。ただ、過酸化水素はそのままではすぐに分解して保存できないので、オフィスホワイトニング用には通常２剤を使用前に混ぜ合わせて過酸化水素を発生させます。

強い漂白作用を持つ過酸化水素ですが、オフィスホワイトニングをより短い時間に行うために、光照射の力を借ります。光を当てることで過酸化水素の酸化作用がより活性化されるため効率よくホワイトニングを行うことができます。

光を照射して行うオフィスホワイトニング

しかし、通常光を用いたオフィスホワイトニングは１時間程度の時間を要します。この時間をさらに大幅に短縮することができるのが半導体レーザーを利用したホワイトニングです。レーザーは通常光と違って散乱せず、過酸化水素の反応性がはるかに高まります。このため、準備や後処理を含んでもホワイトニングは従来の通常光の半分以下で行うことができます。

それだけではなくレーザー照射は通常光より短時間ですむので、薬剤により強いものを使用することができます。そのため、レーザー光を用いたホワイトニングは短時間であると同時により白い歯にすることができます。より速く、より白いを実現するレーザーのホワイトニングはホームホワイトニングの革命といっても過言ではないでしょう。

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