2022年11月27日
インビザライン矯正では、「アタッチメント」というパーツを使用することがあります。歯の表面に設置するレジン製の突起物で、マウスピースの浮き上がりを防止したり、矯正の効率を高めたりする際に活用します。そんなアタッチメントは、いろいろな理由で取れることがあるため注意が必要です。
インビザライン・アタッチメントは、誤った方法でマウスピースを着脱することで取れやすくなります。例えば、極端に強い力をかけてマウスピースを外している場合は、歯面のアタッチメントに過剰な負担がかかり、やがては脱落するでしょう。左右どちらかを先に外そうとすると、反対側に強い圧力がかかってアタッチメントが取れることもあります。こうしたリスクは、マウスピースの正しい着脱方法を身に付けることで回避できます。
普段から極端に硬いものを好んで食べている場合もアタッチメントが取れやすくなります。インビザライン矯正では食事の際にマウスピースを取り外すため、歯面から突出したアタッチメントがむき出しになっていることを忘れてはいけません。
口腔ケアが不十分で歯面に汚れがたまることでもアタッチメントの脱落が誘発されます。これは汚れによってアタッチメントを構成するレジンが劣化していくからです。不十分な口腔ケアはアタッチメントの変色を招いて、口元の審美性を低下することもあります。さらには、虫歯や歯周病のリスクも上昇するため、セルフケアをしっかり行うことはもちろん、歯科医院でのプロフェッショナルケアも定期的に受けることが大切です。
その他、インビザライン・アタッチメントは、噛み合わせが深い場合にも取れやすくなりますが、ワイヤー矯正のブラケットほど重要なものではないので、脱落しても焦らなくても大丈夫です。まずは主治医に連絡して、どの部位のアタッチメントが取れたのかを伝えましょう。多くの場合は、次回の診療で対処することになります。
このように、インビザライン・アタッチメントとはいくつかの理由で取れることがあります。それを防ぐためには、正しい方法でマウスピースを着脱する、極端に硬い食べ物は避ける、口腔ケアを徹底することが大切です。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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