2023年4月24日
インプラント治療に対応している歯科医院は年々、増加しています。インプラントを受ける機会が増えて、この治療法が一般化することはとても良いことなのですが、どの歯科医院でも同じ結果が得られるとは必ずしも言えません。むしろ、歯科医院、歯科医師により結果は大きく異なると考えるべきです。実際、インプラントで失敗を経験した人は、その事実を重く受けて止めていることでしょう。
インプラントはブリッジや入れ歯といった従来法という伝統的な治療法とは異なる高度な知識・技術・経験を要する治療法です。そうした能力を持たない歯科医師が治療を担当すると、インプラント治療が失敗に終わることも珍しくありません。
インプラントの結果を左右する一つの要因に、インプラントのメーカーがあります。世の中には100種類を超えるインプラントの部材メーカーがあります。インプラントのチタン(セラミックのものもあります)ネジを埋め込むのですが、そのための機材は通常互換性がありません。安かろう悪かろうと単純には言えませんが、費用が非常に安い歯科医院では定評のあるメーカーのものを使用していないケースが多いと思われます。
ネジを埋め込む時にチェックが必要な動脈、神経などの位置関係を3次元的に明らかにする精密診断とさらに埋入のシミュレーションも可能にする歯科用CTは、さらにシミュレーション通りにインプラントネジを埋め込む、ガイディッドサージェリーという手法の有無も重要です。また、ガイディッドサージェリーをより正確に行う手術支援ロボットも登場しています。
そして、何より重要なのは術者の技術を支える手術数です。インプラントは年々技術が向上し、それに伴い設備投資も大きくなってきています。このため、最近では「インプラント」を標榜しても限定的な症例を少数しか行わない、あるいはほとんど行わない歯科医院が増えている一方、高度なインプラント治療を年に100件以上行うような歯科医院と2極化が進んでいます。インプラント治療の際は、その歯科医院の設備、症例数、そして歯科医の治療技術を見極めることが、ますます大切になってきています。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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