
2025年5月15日
インプラント手術は、基本的に入院が不要です。インプラント1本を埋入する手術は、1時間程度で終わり、問題がなければそのまま帰宅できるため、車の運転も行えるのではないかと考えている方も多いでしょう。その他、インプラント手術後にバイクや自転車の運転が可能かどうでしょうか。
結論からいうと、インプラント手術を受けたその日は、原則として車は運転しない方が良いです。なぜならインプラント手術は、比較的侵襲性の高い歯科治療であり、術後は全身に相応の影響が及ぶからです。とりわけ局所麻酔だけでなく、恐怖心や不安感を軽減する静脈内鎮静を併用した場合は、術後しばらく認知機能の低下が認められることから、車の運転は危険であると言わざるを得ません。
もちろん、静脈内鎮静法を併用したインプラント手術では、意識が正常な範囲に戻るまで、クリニックで休息してからの帰宅という流れになりますが、それでもなお当日は認知機能が不完全な状態となりやすいため、インプラント手術後の車の運転は行わない方が賢明と言えます。
インプラント手術後のバイクや自転車の運転に関してですが、これも車の運転と同じ理由から、原則的にNGです。近年は、自転車による交通事故も増えており、認知機能に不安がある状態で運転するのは、車やバイクと同様、危険です。こうしたことからインプラント手術後を受けたその日は、何らかの乗り物を運転するのは控えた方が良いと言えます。
インプラント手術を受けた翌日以降であれば、認知機能が正常に戻っていることを確認した上で、車やバイク、自転車などを運転するようにしてください。ただし、インプラント手術による侵襲が大きく、翌日以降も腫れや痛み、発熱などが生じている場合は、車やバイクの運転をしばらく控えた方が望ましいです。インプラント手術後の車の運転について少しでも不安に感じたら、必ず主治医に相談するようにしてください。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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