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キシリトール、キシリトール、キシリトール

2018年6月26日

キシリトールの口腔内の環境を変える



キシリトールは天然の代用甘味剤です。「天然」という通り、イチゴやカリフラワーなどに広く含まれており一部の人工甘味料で懸念される発癌性のような害はないとされています。ただ、甘味は清涼感はあるものの砂糖などとは異なりますし、人工甘味料に求められるカロリーゼロではなく砂糖の60%程度はあります。

キシリトールが注目されるのは虫歯予防効果です。虫歯は口腔内のミュータンス菌(虫歯菌)が糖分を酸性の物質に変えそれが歯を溶かすことでおきます。ところがミュータンス菌はキシリトールを摂取はしても分解できません。そのため、キシリトールは単に他の糖分のように酸性物質の原料にならないだけでなく、ミュータンス菌の働きそのものを阻害します。

キシリトールは虫歯菌の代謝を阻害して虫歯を防ぐ



このため、キシリトールを含むガムやタブレットを食後に摂ることで虫歯のリスクを減らすことができます。これはキシリトールそのもののミュータンス菌の働きを阻害するからだけではなく、ガムやアメが唾液の分泌を促進することもあります。唾液は石灰分を含んでいて初期虫歯を再石灰化により進行を止める働きもあります。

虫歯予防の効果のあるキシリトールですが食物残渣から口内細菌が作るバイオフィルムつまりプラーク(歯垢)の粘性を下げます。つまりキシリトールはプラークを歯磨きで取りやすくする働きもあります。プラーク除去は虫歯だけでなく歯周病予防に大切です。プラークは唾液中の石灰分により硬い歯石になります。歯石はプラーク付着を加速をするために、プラークを取りやすくすることは歯石除去、歯周病予防のためにも効果があります。

キシリトールは磨きの効果も高める



キシリトールの効果は虫歯予防が主なものですが、歯周病にも効果があります。カロリーに対する配慮は必要ですが、インシュリンを代謝で必要としないため糖尿病の人も安心して使用できます。キシリトールの口腔ケアに有効ですが、歯磨きの必要をなくすわけではなく、プラークを取れやすくすることで歯磨きの効果を高めるものです。キシリトールをもっと見直しましょう。

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