2022年6月23日
デンタルフロスは、歯ブラシによるブラッシングでは取り除けない歯間部の汚れを効率良く除去できます。ただ、誤った使い方をすると歯茎を傷めたり、汚れが残ったりするため要注意です。そこでまずデンタルフロスには2つの種類があることを知っておいてください。
1つ目は「ロールタイプで、糸状のフロスがロール状に巻かれており、必要な分だけ切り取って使用することになります。歯科医院のメンテナンスでは、クリーニングの仕上げの際にこのタイプのデンタルフロスを使って、歯間部の汚れを取ることが多いです。
1回のフロッシングですべての歯間部の汚れを落とすことになるので、40センチ程度切り取ってください。慣れるまではフロスの長さが足りなくなることも多く、始めは少し多めに確保しても良いかもしれません。
フロスは両手の中指に2~3回巻き付けたあと、親指と人差し指で掴んで操作します。歯と歯の間に入れる部分を1~2センチに設定すると微調整が効きやすくなります。まずは歯間部にフロスをゆっくりと挿入して歯茎に到達したことを確認したら、歯の側面にこすりつけるよう、前後に動かします。その操作を上に向かって行っていくことで、歯間部の汚れを効率良く落とせます。
もう1つはホルダータイプで、持ち手が付いたデンタルフロスです。こちらは初心者でも使いやすく、慣れるまでにそれほど時間はかかりません。フロッシングの方法は基本的にロールタイプと同じで、歯茎を傷付けないよう配慮することが大切です。また、磨き残しが生じないに左右の歯の側面をしっかり清掃することが大切です。そんなホルダータイプのデンタルフロスには、F字型とY字型の2つがあり、前歯には前者、奥歯には後者が磨きやすくなっています。
このように、デンタルフロスの正しい使い方を身に付けることで、歯と歯の間の汚れを安全かつ効率良く取り除けます。デンタルフロスの使い方や選び方に迷ったら、口腔ケアのプロフェッショナルである歯科衛生士に相談するのが良いでしょう。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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