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ホワイトニングのリスクを避けるには

2020年6月2日

白い歯はを求める人は増えている



歯の白さは若さや、清潔感を印象付けます。加齢ととも歯は次第に黄味を帯びてきます。歯が白いとそれだけで若く見えるのはそのためです。また、着色性の強いワイン、カレー、コーヒーなどで歯に色が付くと、歯磨きをしても取り除くことができず、歯磨きをきちんとしていないような不潔感を与えてしまいます。

加齢で白さを失ったり食べ物の色が染みこんだ歯を、ホワイトニングで白さを取り戻すことができます。そのホワイトニングを専門に行うサロンが増えてきました。個人が自分でできるキットも販売されています。それと歯科医院で行うホワイトニングは何が違うのでしょうか。

レーザーホワイトニングの施術



まず、歯科医院で行うホワイトニングは過酸化水素、過酸化尿素という薬剤で酸化作用による強い漂白作用によりホワイトニングを行います。歯科医院で使用する薬剤を歯科医院以外で使用したり、一般に販売することはできません。歯科医院のホワイトニング以外のホワイトニングの効果は限定的です。

ホワイトニングの前には歯科医師の診察が必要



そして、何より大切なのは歯科医院ではホワイトニングを行う前に歯科医師の診察を行うことです。ホワイトニングは安全な治療で繰り返し行っても歯質を弱めることは一般的にはありません。しかし、ホワイトニングを行う前に、虫歯、歯周病があったり歯石が多量に付着していると、ホワイトニングの効果が十分に得られなかったり、ホワイトニング剤の刺激で強い痛みを乗じることがあります。

中にはホワイトニングで白くなりにくいケースもあります。典型的なものの一つとしてテトラサイクリン歯と言って、幼少時に摂取した抗生物質の影響で歯に帯状の色が付いている場合です。このような場合は、ホワイトニングではなくラミネートべニアというセラミックの薄片を貼り付ける方法もあります。

テトラサイクリン歯は帯状に灰色や黄色の着色がある



また、先天性の遺伝的酵素欠損による無カタラーゼ症という過酸化水素の分解ができず体内に残ってしまう体質があります。無カタラーゼ症がある時はホワイトニングは行ってはなりません。

ホワイトニングは若さや清潔感を得るための審美的なな目的のために行います。しかし、ホワイトニングも歯科治療の一つです。リスクを避け、確実にホワイトニングを成功させるには歯科医院で行うホワイトニングが必要です。

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