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マウスピース矯正が長引く人の特徴

2024年9月27日

 

マウスピース矯正は、治療計画の立案から装置の作成に至るまで、デジタル技術によるオートメーション化が進んでいます。そのため歯列矯正もスムーズに進行するイメージが強いですが、治療が長引くケースも少なくありません。

 

その原因としてはまずマウスピースの装着時間の不足が挙げられます。マウスピース矯正は透明な樹脂製のマウスピースをつけるだけで歯並びを改善できる快適な治療法ですが、装置の装着時間は患者さん自身が正確に管理しなければなりません。通常は20~22時間程度の装着が義務付けられていますが、それを毎日1時間でも下回るようなことがあれば、歯の移動が遅れて治療も長引きます。

 

マウスピースの管理で気を付けなければならないのは、装着時間だけではありません。マウスピースを定位置までしっかりとはめ込んでいなかったり、ケアが不十分で歯石や食べかすなどが付着していたりすると、歯に対して不適切な力が加わり、計画通りに歯が動いていきません。当然ですがマウスピースの交換頻度も歯科医師の指示通りに行う必要があります。

 

 

また、歯の動き方には個人差があることも知っておいてください。患者さんの歯並びや噛み合わせの状態、顎の骨の硬さや代謝の良し悪しによって歯が動きやすい人とそうではない人がいるのです。マウスピースの管理をしっかり行っているのに、治療がなかなか終わらない、矯正が長引いているという方は、もともと歯が動きにくい特徴を持っているものと考えられます。歯ぎしりや食いしばり、舌で歯を押す癖などがある方は、それもマウスピース矯正を長引かせる原因となり得るため、主治医と相談しながら適切に対処した方が良いでしょう。

 

そしてもうひとつ注意すべきなのは、治療を担当している歯科医師の能力です。高度にオートメーション化されたマウスピース矯正でも、歯科医師が介在する部分は意外に多いものです。とりわけ治療計画の細かい調整などは、マウスピース矯正の知識や経験が豊富な歯科医師でなければ正しく行えません。これは患者さんの問題ではなく、治療を担当する歯科医師の問題となるため、歯医者選びの段階で細心の注意を払う必要があります。

 

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