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マウスピース矯正中の喫煙について

2022年8月10日


 
喫煙は、歯周病のリスク因子であり、口腔内全体の健康にも悪影響を及ぼします。タバコの煙に含まれるニコチンや一酸化炭素が歯周組織の血行を悪くすることから、矯正治療における歯の移動を妨げる要因にもなるため十分な注意が必要です。
 
ですから、矯正治療を始める際にはできる限り禁煙した方が良いのですが、加熱式タバコや電子タバコなら問題ないのでは?と考えている方もいらっしゃることでしょう。しかも、透明なマウスピースを装着する矯正法であれば、喫煙による弊害はある程度減らすことが期待できます。
 
従来の「紙巻きタバコ」に関してはマウスピースの黄ばみや劣化が避けられないため、喫煙する際は必ず装置を取り外す必要があります。また、歯の動きが鈍くなる点も理解しておかなければなりません。口腔乾燥によって虫歯・歯周病にかかりやすくなり、タバコの煙に含まれる発がん性物質で口腔がんのリスクが上昇することも忘れてはいけません。
 
IQOS(アイコス)に代表される「加熱式タバコ」は、煙は発生しないものの蒸気にタールやニコチンが含まれており、歯・マウスピースの着色を促し、歯茎の血流も悪くすることから、矯正治療に与える悪影響はそれなりに大きいといえます。
 
タバコの葉を使用しない「電子タバコ」は、蒸気にニコチンやタールなどが含まれておらず、マウスピース矯正に与える悪影響は最小限にとどまります。煙も生じないことから、周囲の人に迷惑をかけることもありません。
 
一言で「喫煙」といっても、タバコの種類でマウスピース矯正に与える影響が大きく異なります。マウスピース矯正はしたいけれど、どうしてもタバコがやめられないという方は、電子タバコに切り替えることで、治療への影響を抑えられます。
 
 

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