2021年10月18日
虫歯は、感染した歯質をドリルで切削し、詰め物・被せ物を装着することで治療しますが、再発することもあります。修復や補綴(詰め物や被せ物を行うこと)をした後に再び発症した虫歯を「二次虫歯(二次カリエス)」と言い、当然虫歯の再治療が必要となります。
二次虫歯が生じる原因の一つは「清掃不良」です。そもそも虫歯治療を行った歯は衛生状態が悪く、プラークがたまりやすくなっています。治療後もブラッシング方法が改善されていなければ、再び感染が起こります。ただ、これは同じ歯が再び虫歯になったものです。
口腔ケアが十分に行われていたにも関わらず二次虫歯が発症するのは詰め物・被せ物の破損やセメントの劣化などが再発の原因として考えられます。また、治療の際に唾液が患部に侵入し、その中に含まれる細菌が時間とともに二次虫歯を引き起こすことがあります。
これを防ぐにはラバーダムというゴムの被膜で歯を覆って治療を行うことが必要です。虫歯が初期段階で表面をわずかに侵食した程度の場合は、このような二次虫歯は起きませんが、歯の中の神経や血管が入った歯髄と呼ばれる部分まで虫歯が進行しているとラバーダムで覆って治療を行うのは二次虫歯を防ぐためには必須です。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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