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八重歯の原因と対処法

2020年11月13日


 
少し特殊な歯並びに「八重歯」というものがあります。専門的には“犬歯の低位唇側転位”と呼ばれるもので、前から3番目の歯が歯列の外側に飛びした歯並びです。愛嬌のある印象を与えることから、チャームポイントとして捉えられることもあります。“付け八重歯”という施術を行っているクリニックもあるくらいですから、わざわざ治す必要もないと考えている方も少なくないかもしれません。
 

 
そんな八重歯は、一般的にスペースの不足で生じます。実は八重歯というのは「叢生(そうせい)」のひとつの形態に過ぎず、れっきとした歯列不正の一種であり、お口の中にさまざまな悪影響を及ぼすことがあります。
 
 

インビザラインは矯正の戻りにも有効


 
本人は実感していることかと思いますが、八重歯は清掃性が著しく低下します。通常の歯ブラシでは隅々まで磨くことが難しく、タフトブラシやデンタルフロスを用いて一生懸命お掃除している人が多いことでしょう。それでもなお磨き残しが生じてしまい、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
 
また、ほとんどの八重歯はその位置関係上、噛み合わせに参加していません。それは八重歯自体の役割が奪われているだけでなく、全体のかみ合わせにまで悪影響を及ぼしているのです。それだけに八重歯も矯正治療によって改善した方が望ましいといえるのです。
 
八重歯は、叢生と同じ方法で改善することができます。目立ちにくく、快適に歯並びを治せるマウスピース矯正でも対応可能です。もちろん、ケースによってはワイヤー矯正の方が適していることもあるので、気になる方はお気軽にご相談ください。抜歯の要否も含めて、詳しくご説明します。
 
欧米では八重歯は歯列不正の一つとして治すべきものとされています。日本では八重歯というのは、少し特殊な捉え方をする歯並びですが、歯列不正の一種であることに変わりはありません。お口の健康に害を及ぼすのであれば、矯正治療が必要となります。

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