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前歯のラビッティングとは?症状と原因を解説

2024年8月22日

 

悪い歯並びは、出っ歯や乱ぐい歯、受け口といったカテゴリーで大きく分類することができますが、実際はもっとマイナーな症状で悩まれている方が多いです。例えば、バッカルコリドーやブラックトライアングルなどは、歯列の細部における問題なので、とくに気にならないという方もいらっしゃることでしょう。ただ、今回のテーマである前歯のラビッティングは、審美面だけでなく、機能面にまで支障をきたす可能性があるため、十分な注意が必要といえます。

 

前歯のラビッティング(rabbiting)とは、その名の通り前歯がうさぎの歯のように舌側へと傾斜している歯並びです。うさぎの歯並びは、見た目が可愛いことに加えて、そしゃく機能を果たしやすい状態となっていることから、彼らにとっては何ら問題ないのですが、私たち人間はうさぎと異なる食生活を営んでいます。前歯がラビッティングしていると、前歯部で食べ物を上手く噛み切れなかったり、過度な接触によって歯や歯周組織がダメージを受けたりするのです。

 

そんな前歯のラビッティングは、抜歯矯正で起こりやすいです。不足しているスペースを作り出すために小臼歯を抜き、前歯のレベリングを行った後に前歯部を後方へと引き下げます(リトラクション)。この時に矯正力のバランスが崩れて、前歯が舌側へと過度に傾いてしまうのです。とくに歯を後方へと引き寄せやすい裏側矯正(舌側矯正)では、前歯のラビッティングが起こりやすいため、歯科医師には十分な知識と技術、経験が求められます。せっかく高いお金と長い期間をかけて歯並びの治療を受けているのに、前歯がラビッティングしてしまったら元も子もありません。

 

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