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口腔ガンの症状、診断、治療、予防

2019年2月25日



口腔ガンは口の中にできるガンを指します。口腔ガンはさらに部位により、舌ガン、上顎ガン、下顎ガン、口腔底ガン、頬粘膜ガン、硬口蓋ガンに分けられますが、それらの中では舌ガンが一番多く発生します。日本では、口腔ガンはガン全体の1-2%を占めると言われています。

口腔ガンの原因でまず挙げられるのは喫煙です。その他、飲酒、虫歯の放置や合わない入れ歯、あるいは口腔内が不衛生であるといったこともリスクファクターになります。

口腔ガンの症状には、しこり、出血しやすい部位がある、口腔内や唇にしびれがある、あるいは頸部リンパ節が3週以上腫れているといったものがありますが、口の中にできるのため、多くは目視することができます。

しかし、強い痛みを伴うことは少ないので、初期のうちは気が付かない場合が少なくありません。また、口内炎と区別がつきにくく、口腔ガンを見慣れていない一般歯科医では判断がつきにくいといったことはあります。

ただ、口内炎は一般には1週間程度で収まるのに対し、口腔ガンは時間が経っても治りません。2-3週間程度口内炎のような症状が続いた場合は口腔ガンの可能性があります。

一般の歯科医では見分けがつきにくい口腔ガンも、ガン治療に経験のある口腔外科医では目視で可能性を疑ることが可能です。その場合でも口腔ガンかどうかの診断は大学病院などで病理検査を経て診断を行う必要があります。さらにガンの広がりを調べるために、CT、MRI、超音波などを使用した画像検査も行われます。

口腔ガンの治療は、症状や部位により、手術、放射線、化学療法を単独あるいは組み合わせて行います。口腔ガンは摂食機能、顔貌といった生活の質(QOL)に大きな影響を与えます。治療にあたってはQOLの維持に考慮することが必要になります。

口腔ガンは最近増加しているガンの一つです。ただ、先述のように目視を含め、初期段階での発見が比較的容易なガンでもあります。口腔外科医でなければ判別しにくい口腔ガンですが、数カ月に1度歯石除去などで歯科医院を訪れることで、歯科医、歯科衛生士が変化に気づくこともあります。定期的に歯科医院を訪れることも口腔ガンの早期発見に意味があると言えます。

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