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歯が浮くように感じるのはなぜ?原因と対処法を解説

2023年12月5日

 

歯は、「再生することがない」「硬組織なのに生体の外に露出している」などいろいろな面で特殊な器官といえます。そのため病気になった時の症状のバリエーションも比較的豊富であるといえます。虫歯になった時のジンジンとした痛みと、冷たいものがキーンとしみる知覚過敏を比較しても、痛みの性質が大きく異なりますよね。

 

その中でも不思議なのが「歯が浮く」ように感じる症状です。「歯が浮く」というのは、とても抽象的な表現ではありますが、あの感覚を経験したことがある人なら共感できるのではないでしょうか。

 

歯が浮くように感じる主な原因は、歯根膜の炎症です。歯根膜とは、歯の根っこの周りに分布しているやわらかい組織で、血管や神経、コラーゲンなどで構成されています。普段は噛む力をコントロールしたり、噛んだ時の圧力を緩和したりするなどの役割を担っています。骨に対しては栄養や酸素、免疫細胞なども供給しています。

 

 

それが何らかの理由でダメージを受けると、炎症反応が起こります。血液やリンパ液などが流れ込んできて、傷を治そうとするのです。その結果、歯根膜が腫れて、歯が浮いたように感じることがあります。

 

歯根膜が腫れる原因としては、外傷や歯周病、歯科治療による刺激などが挙げられます。歯根膜炎が起きている状態は、その他の炎症性疾患と同じように外的な圧力で症状が強まることがあるため、硬いものを無理に噛んだり、歯ぎしりをしたりするのは避けましょう。また、歯周病のような細菌感染由来の歯根膜炎は、睡眠不足やストレス、体調不良などが引き金となって症状が悪化することもあります。

 

歯が浮いた感じは、鋭い痛みとは異なるため、放置してしまう人が多いです。直近に歯科治療を受けていたり、外傷を負ったりするなど、その原因が明確な場合は経過を見るのが良いですが、歯が浮いた感じが長く続いているような場合は、一度、歯科で診てもらった方が良いかもしれません。

 

矢島先生監修

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