2022年5月10日
歯並びというのは、遺伝的な要因や子供の頃の発育によって固定されるもののように思われがちです。成長期を過ぎると身長が伸びなくなるように、歯並びも一定の年齢に達すると変化がなくなりそうに思われます。けれども、歯並びは良くも悪くも年齢で変わっていきます。
それは「成長」ではなく、「退化」や「衰え」による変化であることが多く、普通は悪い影響が現れやすくなります。歯並びが年齢で変わる主な原因は、歯の喪失です。何らかの理由で歯を失うと、両隣の歯が欠損部に向かって倒れ込んできます。もともと噛み合っていた歯は伸びてくるため、全体の歯並び・噛み合わせのバランスが崩れていくのです。
歯の摩耗や部分的な欠損、虫歯治療で装着した詰め物・被せ物などでも、噛み合わせは微妙に変化していきます。そして、もうひとつ重要なのが「顎の骨の吸収」です。顎の骨は、年齢を重ねるごとに痩せる傾向にありますが、失った歯を放置したり、噛み合わせが悪くてしっかり噛めなくなったりすると、その現象は加速していきます。歯を支える土台が変化すると、歯並び・噛み合わせも自ずと変わっていきます。
「大人になってから出っ歯になった」「乱ぐい歯の症状が悪化してきた」といったお悩みを持たれている方は、上述したような原因が背景にあるかと思いますので、一度、当院までご相談ください。まずは歯並びが悪くなった原因を突き止めましょう。ちなみに、歯並びの治療は何歳になってからでも始めることができます。
歯並び・噛み合わせの良し悪しは、見た目の美しさだけに関連したものではありません。食べる・飲み込む・しゃべる・呼吸することすべてと関連していることから、年齢を重ねてからでも改善する価値は十分あります。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。