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歯科の矯正治療で頬がこけるのはなぜ?

2022年11月25日

 

矯正治療は、歯並びだけではなく、顔貌にもさまざまな変化をもたらします。最もわかりやすいのは、鼻先と下顎を結ぶ「Eライン」の改善です。矯正治療を行うことで、横顔の美しさの指標となるEラインが理想に近づき、口元の審美性が向上します。口ゴボの症状がある方は、その変化を実感しやすいことでしょう。

 

矯正中には「頬がこける」という顔貌の変化を経験する人もいます。頬がこけること自体にあまり悪い印象を受けないかもしれませんが、人によっては不安に感じることでしょう。

 

矯正中の頬こけの原因としてまず考えられるのは、口周辺の筋肉の衰えです。矯正中は装置の影響によって表情筋や咀嚼筋の運動が抑制されます。その結果、頬の筋肉も減少するのです。これは矯正中に表情筋をトレーニングすることで解消できますが、矯正治療が終われば元に戻っていきます。

 

矯正によって噛み合わせが改善され、上下の歯で効率よく噛めるようになることでも頬こけが見られる場合もあります。これは矯正による良い影響です。矯正前までは、過剰な力がかかってエラが張り、頬の周囲にも不要な筋肉がついていた状態だったので、それが解消されたことはとても良いことであると評価できます。

 

スペースの不足を補うために、何本も歯を抜歯する、いわゆる便宜抜歯を行った場合も副次的な症状として頬こけが見られることもあります。小臼歯を上下で4本抜いたからといって、顔貌が大きく変わることはまずありませんが、患者さまの顔立ちや歯の位置によっては、突出していた部分が抜歯と歯の移動によって平坦となり、頬がこけたような印象になる場合もあります。

 

このように、矯正の治療中や治療後には、頬がこけたように見えることがありますが、取り返しのつかない大きな変化が現れることはほとんどありません。歯列矯正はあくまで歯を移動するだけの治療だからです。多くのケースでは、噛み合わせが良くなって余計な筋肉が落ち、本来あるべき顔立ちへと変化するものです。とはいえ、抜歯などに伴う頬こけに不安があった場合は矯正医と相談するとしてくるとよいでしょう。

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