2021年8月14日
CTはレントゲン撮影では得られない3次元的な情報を取得できます。これは輪切りをするように、多数のレントゲン画像をコンピュータで3次元情報に合成するからです。このため多数のレントゲン画像を撮影することになり、CTの放射線被曝量はレントゲン撮影より多くなります。
レントゲン撮影で、特定の歯だけを撮影する「デンタルX線撮影」は、被曝量が0.01ミリシーベルト程度となっています。また、上下の歯列全体を写す「パノラマX線撮影」では、0.015ミリシーベルト程度です。
これに対し、歯科用CTの被曝量は0.15ミリシーベルト程度で、パノラマX線撮影と比較するとその値は約10倍となります。しかし、元々比較の対象となる歯科用レントゲンの被曝量は、より広範囲の撮影を行う医科用のレントゲンと比べてわずかです。例えば胸部のレントゲン撮影の被曝量は0.5ミリシーベルトと歯科用CTの約3倍です。さらに、頭部のCT撮影では、1回あたり2.00ミリシーベルトの被曝を伴います。
私たち日本に住んでいる人間が、1年間で受ける自然放射線被曝量は2.10ミリシーベルトです。自然放射線被曝量は、誰もが受けているもので、その程度の被曝は健康に有害とは考えられていません。
自然放射線被曝量は地上での被曝量で、飛行機で高空を飛ぶと被曝量は大きくなります。日本とハワイを往復することで0.05ミリシーベルトと胸部レントゲン現撮影と同じくらいの被曝をします。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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