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歯茎が黒いのはなぜ?原因と対処法を解説

2024年8月13日

 

本来はきれいなピンク色をしている歯茎が黒い。何かの病気か、それとも加齢に伴って歯茎が黒くなったのか不安に感じることでしょう。確かに、年を取ると歯茎にもいくつかの変化が現れますが、数ヵ月単位で歯茎の黒ずみが目立つようになった場合は、加齢以外の原因が考えられます。

 

そこでまずは歯茎が黒い部分に被せ物を装着しているか確認しましょう。土台が金属のレジン前装冠やメタルボンドなどを装着している場合は、「メタルマージン」が疑われます。メタルマージンは、歯茎が退縮するなどして、人工歯の根元部分の金属が露出した状態で、一見すると歯茎が黒ずんだように見えます。

 

メタルの部分から金属イオンが溶け出して歯茎に沈着すると「メタルタトゥー」が生じます。これもまた金属製の人工歯が歯茎を黒ずませる原因として、臨床でも広く見られます。どちらもレジン前装冠やメタルボンドを装着した歯だけ、歯茎が黒くなるため、比較的原因を特定しやすいかと思います。

 

歯茎が黒い部分の歯に被せ物を装着していない場合は、その歯の根面に虫歯が発生している可能性も考えられます。「根面う蝕(しょく)」と呼ばれるもので、これも歯肉退縮が認められる歯で起こりやすいです。

 

特定の歯ではなく、広い範囲で歯茎が黒くなっている場合は、「メラニン色素の沈着」が疑われます。とくに喫煙習慣がある方は、タバコの煙による刺激で、歯茎にメラニン色素が沈着しやすくなっているため要注意です。その他、口呼吸や紫外線による影響でも、歯茎へのメラニン色素の沈着が起こり得ます。また、進行した歯周病では、歯周組織の破壊が進み、歯茎の血流が悪くなることで全体的に黒く見えることがあります。

 

このように、歯茎が黒いと感じたら、その背景には何らかの異常が潜んでいるため、まずは歯科医院に相談しましょう。被せ物の不適合が原因であれば、調整や再製作で対応できますし、メタルタトゥーに関しても専用の薬剤やレーザーで除去する方法が確立されています。虫歯や歯周病は、それぞれの治療を実施することで、歯茎が黒いという症状も改善されていくことでしょう。

 

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