皆同じではないインプラント材料ー世界には100種類以上のメーカー
2019年12月9日
インプラントには数多くの器具も必要
「インプラント」と聞くと、チタン製の人工歯根があって、セラミック製の人工歯とをスオ着とするということをご存知の方は多いでしょう。しかし、インプラントはチタンネジの他にアバットメントという連結部を介して人工歯を取り付けることや、そのための器具はインプラントメーカーごとに違っているということはあまり知られていません。
インプラントを構成するは基本的なチタンネジ、アバットメント、人工歯という3つのパーツも、インプラントメーカーによって、人工歯根の直径や高さ、材質は違っています。また、チタンネジの表面性状はチタンネジが骨と一体化するオッセオインテグレーションという非常に重要な機能を作用し各メーカーは研究と工夫を重ねています。
マナミ歯科クリニックで採用されている「ノーベルバイオケア社」のインプラントシステムは、世界で最初に開発され、安全性や治療効果で高い評価と実績を得ています。ノーベルバイオケアは世界で最もメジャーなインプラントシステムの1つです。
世界的なノーベルバイオケア社のインプラント部材(HPよりの転載)
メーカーの提供するインプラントシステムには、CTのデータを元に、精密なシミュレーションを行うことで安全・確実なインプラントオペが可能にするソフトウェアシステムも含まれます。その結果を基に設計される「サージカルガイド」と呼ばれる装置は、埋入位置や角度、深さまで誘導されることから、手術に伴う偶発症のリスクを大幅に小さくします。
実は、世界には100種類以上のインプラントメーカーが存在していると言われています。各メーカーのインプラントシステムは材質や形状が違うだけでなく、インプラント施術に使う器具には一般的に互換性歯なく、メーカーが異なれば使用する危惧も違ってきます。また、支援ソフトウェアの充実度も大きな差があります。
CT画像を使ったインプラントのシミュレーション
インプラントは「人工臓器」の一種としてとらえられることがあるくらい、体にとって重要なものです。それだけに、インプラントを受ける歯科医院やインプラントシステムの選択は慎重に行うことが必要です。