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舌が白い時には何が起きている?

2024年7月20日

 

ふと鏡で確認してみると舌が白い。舌は本来、ピンク色をしているのにどうして白くなっているのか。とりわけ舌がしみたり、急に痛みが出たりした場合は、不安に感じることでしょう。

 

まず、舌というのは健康であってもきれいなピンク色をしているわけではありません。赤みがかっている人もいれば、薄白苔というやや白みがかった状態の人もいます。白く見える部分には舌苔(ぜったい)と呼ばれる汚れが認められますが、歯垢とほぼ同じ成分なので過剰に心配する必要はないでしょう。ただし、それが舌全体を覆うような形で広がっている場合は、不潔であることを意味するため、口腔ケアの方法を改めることが大切です。

 

舌が白い部分が均一ではなく、まるでカビが生えたように点在している場合は、口腔カンジダ症が疑われます。真菌の一種であるカンジダ菌が繁殖して、舌を始めとした口腔粘膜にカビを生やします。口腔カンジダ症では、舌がヒリヒリと痛み出したり、味覚がおかしくなったりするなどの症状も認められます。ちなみに、口腔カンジダ症による白色病変は綿棒などで拭い取ることができます。

 

舌が白い部分が2~10mmくらいの潰瘍で、赤く縁取られているような形状なら、アフタ性口内炎が疑われます。免疫力の低下や睡眠不足、ビタミンBの欠乏などが原因で生じる口内炎で、1~2週間も経過すると自然に消滅します。舌が白い部分に触れると、痛みが生じます。

 

舌に板状もしくは斑状の白い病変があり、表面が硬くなっていたり、肥厚していたりする場合は、白板症(はくばんしょう)という病気が疑われます。白板症は、口腔潜在的悪性疾患に分類される病気で、がん化する一歩手前の状態であるため注意が必要です。

 

舌が白い症状に加えて、痛みや出血、腐敗臭などを伴っている場合は、舌がんが疑われます。舌がんは舌にできる悪性腫瘍で、舌の前側3分の2と舌の縁に好発します。初期の段階では、白い病変やしこりが形成されるだけなので、見落とされがちです。

 

このように、舌は健全であっても舌苔による影響で白く見えることがありますが、痛みやしみ、味覚の異常など、それ以外にも症状が認められる場合は、何らかの異常が潜んでいるかもしれません。そうした症状が長期に渡って続く、あるいは日常生活に支障をきたすほど強くなる場合は、早期に歯科を受診しましょう。

 

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