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虫歯になりにくい「糖アルコール」とは?

2023年2月26日

 

虫歯のリスクを上昇させる栄養素といえば「糖質」ですが、その中には虫歯になりにくいものも含まれています。「糖アルコール」がその代表で、キシリトールやエリスリトールといった名前を聞いたことがあるかと思います。

 

糖アルコールの甘味度は、砂糖であるスクロースとほぼ同じです。スクロースの甘さを100とすると、キシリトールが「97」、エリスリトールが「75」となっており、人工甘味料として使用されるアスパルテームほど甘くはありません。アスパルテームはスクロースの200倍程度の甘さを備えています。

 

実は糖アルコールにも糖類と同じような種類があり、キシリトールやエリスリトールは「単糖」、ラクチトールは「二糖」に分類されます。私たちがよく口にするお菓子には、単糖の糖アルコールが広く活用されています。糖アルコールは甘いだけではなく、高温でも分解や着色が起こりにくく、カロリーも低いことからスポンジケーキやソフトクッキー、低糖質チョコブラウニーなどに使用されることも多いです。キシリトールガムだけが、糖アルコールの活躍の場ではないのです。

 

 

そして、忘れてはならないのが糖アルコールの「非う蝕性」です。糖アルコールは虫歯菌にとって、いわば“ゼロカロリー食品”なので、たくさん摂り込んでもエネルギーや酸を作り出せません。スクロースとの区別もつかないため、糖アルコールが豊富に存在する環境では、そればかりを摂取してしまいます。その結果、虫歯菌の活動が抑制されるのです。

 

糖アルコールはガムだけではなく、いろいろな食品への応用が進んでいます。虫歯は予防したいけれど甘いものはやめられない。そんな方はキシリトールやエリスリトール、ソルビトールなどが使用されたお菓子・スイーツを積極的に選んでいきましょう。

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