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親知らず抜歯後の発熱は危ない?

2025年3月16日

 

 

親知らずの抜歯では、歯茎をメスで切開して、骨を削るなどの外科処置を伴うことも珍しくありません。手術中は局所麻酔が適用されているため、鋭い痛みを感じることはありません。しかし、金槌のような器具で軽く叩かれる感覚や、強い振動を伴うドリルで削られる感覚により、精神的な負担が増大する可能性があります。それに加えて抜歯後に発熱したら、不安感も大きくなることでしょう。

 

実際、親知らずの抜歯後に発熱するケースは珍しくありません。その原因としては、外科処置による侵襲が第一に挙げられます。前述したように、親知らずの抜歯では、歯茎の切開や骨の切除、親知らずの分割など、侵襲性の高い処置を伴うことから、生理的な反応として炎症が起こり、熱が出る現象も何ら不思議ではないのです。特に親知らずの抜歯にかかった時間が長かったり、親知らずの生え方・埋まり方が悪かったりすると、術後の腫れや痛み、発熱の程度が強くなりやすいです。

 

 

こうした生理的な反応としての発熱以外では、感染症が疑われます。術中・術後に細菌やウイルスへの感染が起こり、発熱が生じているのです。38℃以上の高熱が出た場合は、その可能性が高いと言えます。その他の発熱の原因としては、麻酔薬のアレルギーやドライソケットなども挙げられます。

 

では親知らず抜歯後の発熱への対処はどうすればよいでしょう。親知らず抜歯後に消炎鎮痛剤や抗菌薬を適切に服用し、38℃以下の発熱が2~3日程度で治まった場合は、生理的な反応である可能性が高いです。処方薬を適切に服用し、術後も安静に過ごしていたにも関わらず、38℃以上の高熱が出て、それが3日以上続くようであれば、まずは歯科の主治医に連絡しましょう。必要に応じて、内科を受診することが推奨されることもあります。

 

親知らず抜歯後の発熱は、いろいろな要素が組み合わさるため、不安に感じることも多いかと思います。ケースによっては危険な病態へと発展することもあり、軽視して良いものではありません。その点も踏まえた上で、術前からしっかり主治医と連携しておくことが大切です。

 

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