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銀歯が知覚過敏でしみる原因

2024年12月19日

 

冷たいものがキーンとしみる知覚過敏は、エナメル質が摩耗したり、表面に亀裂が入ったりすることが原因で起こりやすくなります。これは冷たい水や風が象牙質に分布する神経を刺激するからです。そのため厳密には「象牙質知覚過敏症」という名前が付けられています。そうなると歯科用合金で作られた銀歯には、知覚過敏が起こらないということになりますが、実際は銀歯でも歯がキーンとしみることがあります。

 

その理由としては、まず歯周病の進行によって銀歯の歯根面が露出していることが考えられます。銀歯はあくまで歯冠部を補う装置で、歯根面は象牙質がむき出しとなった状態のままです。つまり、歯茎が下がって歯根面が露出すると、知覚過敏が生じやすくなるのです。

 

銀歯の下で虫歯が再発している場合も歯がキーンとしみる知覚過敏の症状が起こりやすいです。歯ぎしり・食いしばりの習慣がある人は、銀歯の下の歯質が損傷している可能性もあるため、冷たいものがしみる症状が認められる場合は、一度、歯科医師に診てもらった方が良いといえます。

 

 

そして銀歯がしみる理由としてもうひとつ考えられるのが「銀歯ではなく隣の歯がしみている」ケースです。私たちの歯は刺激に対してとても敏感ではあるのですが、どの歯が反応しているのかは特定しにくいものなのです。臨床でも6番が痛いことが主訴で受診し、実際は7番に問題があったというケースは珍しくありません。これは銀歯に知覚過敏が起こっているわけではないため例外的なケースといえるでしょう。

 

このように、銀歯でも歯がしみる可能性は十分あります。そのため銀歯がしみる症状が頻繁に現れる場合は、早期に歯科を受診することが推奨されます。銀歯やその周りの組織に生じた問題も早期に対処することで重症化を免れます。

 

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