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静脈内鎮静法全身麻酔の違い

2020年7月2日



当院では、歯科麻酔科医が常駐し静脈内鎮静を施術を行う歯科医とは別に担当しています。静脈内鎮静は、インプラントオペのような大きな侵襲を伴う処置はもちろん、一般の歯科治療でも恐怖心が強くてどうしても受けられない、嘔吐反射が強い、といった方にも適応することができます。また、短期間で集中的に治療を完了させる集中治療でも威力を発揮します。



治療に伴う痛みは一般の麻酔で取り除くことができるのに対し、静脈内鎮静は痛みではなく、鎮静作用により、施術に伴う不安感や恐怖心を取り除き、リラックスした状態で治療に臨むことができる麻酔法です。ただ、一般の鎮静作用を得ることのリスクを不安視されている方も時にはいます。また、鎮静麻酔では、まだ歯科治療への恐怖が残るということで全身麻酔を希望される方もいます。

静脈内鎮静法と全身麻酔の決定的な違いは、「自発呼吸の有無」です。静脈内鎮静法では自分自身で行う呼吸が停止することはありません。一方、全身麻酔は自発呼吸が停止することから、人工呼吸器が必要となります。

「意識の有無」に関しても大きな違いがあります。静脈内鎮静法では、半分眠ったような状態になりますが、意識はあります。術中、歯科医師からの呼びかけに応答することも可能なので、体調の変化などを細かく把握することができます。つまり、麻酔の効果が比較的浅いのが静脈内鎮静法の大きな特徴といえます。ただ、静脈内鎮静で応答を行ったことはほとんど記憶には残りません。

沈潜麻酔を行った後、鎮静状態回復するまでの時間は短時間です。施術後1時間程度で元の状態に戻ります。その日のうちに帰宅できるのも静脈内鎮静法の大きなメリットのひとつです(ただし、自動車の運転などは控えるべきです)。

これに対し、全身麻酔では、術後しばらくはもうろうとした状態が続きます。全身麻酔を伴う手術では、入院が必要となる場合が多くなります。このため、時間的、肉体的に全身麻酔はより大きな負担となります。

鎮静麻酔では麻酔医が常に患者の状態をモニターする

静脈内鎮静法と全身麻酔は、さまざまな点で異なりますが、一般的な歯科治療では鎮静麻酔で長い時間の治療の苦痛や、恐怖感などには対応可能です。一方、全身麻酔はより大きな顎骨の切除など、大掛かりな手術の際に必要となります。鎮静麻酔は肉体的、精神的な負担が小さく、安全性も高いため、より広く利用されていくと思われます。

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