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20代でも歯周病になる?

2024年8月2日

 

歯周病は「中高年がかかる病気」というイメージがあるため、20代で歯茎の腫れや出血が認められたら不安に感じるかもしれませんね。自分は周りの20代よりも口内環境が悪く、自己管理もできていないと落ち込んでいる方もいらっしゃるかもしれません。けれども実際は、20代で歯周病になる人は少なくありません。

 

令和4年度に実施された歯科疾患実態調査では、歯周炎と診断される「4mm以上の歯周ポケット」を持っている人が15~24歳の階級で17.8%、25~34歳の階級では32.7%に達していたのです。おそらく、歯肉炎まで含めると、これよりも多い20代が歯周病にかかっていることになります。だからといって20代で歯周病になっても問題ないということにはなりません。歯周病は依然として「日本人が歯を失う原因第一位」であるため、可能な限り予防、あるいは早期治療することが必要です。

 

ちなみに、歯周病は自覚症状に乏しく、ゆっくりと進行していく病気なので、気づいた頃には重症化していることも珍しくありません。つまり、多くの人は20代や30代で歯周病にかかり、もしくはその予備軍となり、40代や50代で歯茎や顎の骨の破壊という不可逆的な症状と向き合うことになるのです。

 

また、歯周病は心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病といった全身疾患のリスクを引き上げる病気であることも忘れてはいけません。40~50代はまさにそうした生活習慣病の発症リスクがピークに達する年代でもあるため、十分な注意が必要といえます。

 

そう考えると20代で歯周病の怖さ、治療の重要性を知ることは、今後の長い人生において非常に有益といえます。ですので、20代で歯周病の症状が現れたとしても恥ずかしがらずにまずは歯科を受診しましょう。20代で歯周病をコントロールできれば、今後もお口の健康状態を良好に維持しやすくなります。

 

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