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先天性欠如歯とは

2020.02.15

先天性欠如歯には乳歯、永久歯どちらもある


歯は乳歯の段階で20本、永久歯では28本(親知らずを含めると32本)あります。しかし、日本小児歯科学会の調べでは10人に1人の割合で、1本またはそれ以上の永久歯が生えないことがあることがわかっています。これを先天性欠如歯と言います。

先天性欠如歯は乳歯でもあるのですが、乳歯の場合はその後、永久歯がきちんと生えてくれば問題はあまりありません。しかし、永久歯の数が少ないと咀嚼や審美的な影響が出る可能性があります。

先天性欠如歯になるのは、歯の元になる何らかの理由で歯胚(しはい)が作られていないためです。乳歯が永久歯に生え替わりは歯胚が成長することで乳歯の根が吸収され、脱落することで起きます。永久歯の歯胚がないと乳歯がそのまま残ってしまうことが多くなります。

永久歯の先天性欠如歯の場合、生えてこない永久歯の代わり乳歯を使い続けることもできます。しかし、乳歯は永久歯と比べ小さいうえに、エナメル質も薄く強くはありません。使い続けようとしても20歳以上になってくると次第に残すのが難しくなります。

先天性欠如歯は1本ではなく数本以上、中には10本以上になることもあります。しかし、大概の先天性欠如歯は1本かせいぜい2本です。このため、先天性欠如歯があっても何もせず放置する人も少なくありません。

しかし、抜けた歯をそのままにすると隣の歯が倒れこんで来て歯並びに影響を与えたり、顎の成長を阻害し顎関節症になるようなこともあり得ます。放置はお勧めできません。

インプラントはチタンネジを土台の骨に埋め込む


先天性欠如歯で乳歯も残っていない時の治療は基本的に抜歯で歯を失った時と同じです。ブリッジといって両端の歯を削って、人工歯を橋渡しで装着する方法、入れ歯、そしてインプラントです。

この中では費用の点を除けばインプラントが一番優れた選択肢になることが多くなります。これは治療を必要とする方のほとんどが若く骨もしっかりしていて、インプラントのネジを骨に埋入するのに最適の環境が整っているからです。

この他に先天性欠如歯でできた隙間を矯正治療で埋めてしまう方法があります。矯正治療は元々顎が歯に対して小さい時に便宜抜歯といって、矯正のための抜歯を行うことが少なくありません。先天性欠如歯のスペースを利用できれば好都合です。ただ、矯正治療は費用と時間もかなり必要となります。

どの解決策も一長一短はありますし、乳歯を長く使える場合とそうでない場合も解決策は違ってきますが、先天性欠如歯は放置せず治療を行うことが勧められます。