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知覚過敏を治すには

2019.04.20

知覚過敏があると熱いもの、冷たいものが歯に染みる


知覚過敏とは冷たいものや熱いものを食べる時や、歯ブラシの毛先が触ったりすると一時的に歯に痛みが出る現象です。知覚過敏は一過性でいつまでも痛いということはありませんし、何の刺激もなく痛むということはありません。逆に、刺激がなくても痛む、痛みが治らずずっと続く場合は、虫歯や歯の根の炎症など別の原因、疾患があると考えられます。

知覚過敏は歯の中の歯髄と呼ばれる部分にある神経が刺激されるからです。歯はエナメル質という硬い物質で覆われています。エナメル質の下には象牙質という歯髄を包む部分があります。歯髄の中には神経、血管などが収められていますが、この歯髄の中の神経が刺激を受けて痛むのです。

エナメル質の下には神経や血管が詰まった歯髄が象牙質の中に収められている


象牙質は歯髄から象牙質細管という1mmの千分の一程度の細い管が歯髄からエナメル質にかけて放射線状に無数に走っています。象牙質細管は象牙質の維持と形成を行うためにあるのですが、同時に象牙質表面の刺激を歯髄に伝える働きもあります。

象牙質がエナメル質に守られず直接刺激に触れると象牙細管を通じて刺激は歯髄に届き知覚過敏を起こします。エナメル質が象牙質を守ってくれなくなる原因として、

・ 歯茎が下がって歯茎に覆われていた象牙質が露出する
・ 強い歯磨きなどでエナメル質が薄くなる
・ 歯ぎしりなどによりエナメル質に細いマイクロクラッキングと呼ばれるヒビが入る

といったものがあります。

知覚過敏は一過性ですが、冷たいものだけでなく熱いもの、さらに比較的わずかな刺激でも痛みが出ることがあります。また、ホワイトニングでは過酸化水素、過酸化尿素の漂白作用で歯をしろくしますが、ホワイトニングの薬剤が強い知覚過敏を起こすとホワイトニングが続けられなくなることもあります。

ホワイトニングは漂白して歯を白くする


知覚過敏を改善するには、ジェル状の薬剤を塗布することが一般的です。これらの薬剤は神経伝達を遮断したり、象牙細管を埋める作用を持っています。また、エナメル質のマイクロクラッキングを歯の再石灰化で補修するものもあります。

知覚過敏は嫌なものですが、「歯医者に行くのが怖い」というだけで我慢してしまったり、市販の歯磨き剤で治そうとする人もいる。市販品も薬効はありますが、歯科医院で治療を受けると知覚過敏は比較的容易に治ります。また、知覚過敏ではなくさらに治療の必要な疾患があることもあります。まずは歯科医院で受診してください。