もっと笑顔を顎顔面美容医療
2019年5月2日
笑顔はストレスを解消する
「笑う門には福来る」と言います。笑うことで福がやってくるということですが、これは科学的にも本当です。笑いの健康への効果は最近の研究でも明らかになってきています。
笑うことで免疫力が高まることは注目されており、喜劇を見せることが癌患者の治療や延命に役立てることは実際に行われています。また、笑うとセラトニンという脳内物質が分泌されることも知られています。セラトニンはストレスを軽減し、幸福感を高める作用があります。
実は、セラトニンは作り笑いでも分泌されます。口角を上げることで可笑しなことや、楽しいことが無くても人は幸せな気分を得ることができるのです。
もちろん、笑顔は自分だけではなく、人の気持ちも和ませます。接客業の人が笑顔を作るのは、そのためです。そして、そんな職業的な笑顔でさえ、セラトニンの分泌を動かすことで、健康上の効果が期待できます。確かに「笑う門には福」が来るのです。
歯科医の仕事は虫歯や歯周病といった疾患を治療するだけではありません。心置きなく笑顔を作れる美しい歯並びを作ることも歯科医の仕事、あるいは治療そのものです。虫歯の治療で被せ物をする、失った歯にインプラントや入れ歯を装着するのは咀嚼力だけではなく、美しい口元を作るためでもあります。
美しい口元は疾患の治療だけではなく、ホワイトニング、歯並び自体を改善する矯正といったものもあります。そして白く輝く美しい歯並は笑顔を作る自信を与えてくれます。
笑顔で豊麗線ができることもある
しかし、いつも笑顔でいることで気になることもあります。豊麗線、笑い皺です。長年接客業で笑顔を作り続けることで皺ができてしまっては、「笑う門には福きたる」とばかりも言って入られません。
美しい笑顔を安心して作るために、きれいな歯や歯並びだけではなく、口元を中心とした顔面、専門的には顎口腔顔面領域にまで治療範囲を広げて治療を行おうとする分野が最近注目されるようになってきました。
日本では日本顎顔面美容医療協会が組織され、歯科医、医師が手を取り合って、総合的な美容歯科診療の研究と正しく安全な治療法と技術の普及、啓発を目指しています。
歯科の中でも豊麗線を目立たなくしたり、より美しい唇をつくるためにボツリヌスス菌製剤やヒアルロン酸の注射が行われます。ただ、これは歯と歯茎の治療を中心に行った従来の歯科治療とは性質が異なる面があります。その点を考慮し当院ではそれらの治療は麻酔科歯科医が行っております。
なお、当院の麻酔科医の遠藤先生は日本顎顔面美容協会認定医です。ご質問の点があればご遠慮なくお尋ねください。
麻酔科医の遠藤先生