2023年10月22日
永久歯は一生涯、使い続けるものですが、乳歯は必ず抜け落ちます。乳歯がグラグラと動揺する感覚は、誰もが覚えているものです。そんなグラグラと揺れ始めた乳歯は、すぐに抜くべきなのかどうか迷われている方も多いようです。
前提として、乳歯は無理に抜こうとはせずに、自然脱落するのを待った方が良いです。とくに大きな問題がなければ、乳歯はそれぞれ適切な時期に抜けていくものです。具体的には6~12歳くらいにかけて、前から順番に抜けていきます。この時期が大きくズレたり、順番に異常が見られたりする場合は注意が必要ですので、まずは歯科医院にご相談ください。
自然脱落する時期を迎えた乳歯は、グラグラの症状が強く、少し力を加えただけで抜けそうであれば、ご自宅で抜いても良いです。その際は、お子さんのお口の中と抜く人の手をきれいにしておいてください。不潔な状態で歯を抜くと、感染のリスクが高まります。
適切な時期を迎えて歯もグラグラしているけれど、まだしっかりと顎とつながっている場合は、無理に抜くことを避けてください。その状態で抜こうとすると強い痛みを伴うだけでなく、出血を招いてしまいます。それでも抜いてしまった場合は、止血するためにガーゼを噛ませてください。血が止まらなかったり、痛みが引かなかったりする場合は、すぐに歯医者さんに診てもらいましょう。
乳歯がグラグラで抜くべきかどうか迷ったときは、歯医者さんを受診するのが賢明です。歯医者さんであれば、グラグラの乳歯を安全な方法で抜くことができます。また、乳歯から永久歯への生え変わりの異常なども見つけられます。
このように、グラグラの乳歯というのは無理に抜こうとはせずに経過を見るのが良いです。乳歯が抜けないうちに永久歯が生えてきていたり、グラグラの乳歯に痛みなどの症状が現れたりしている場合は、自己判断せずに歯医者さんに相談しましょう。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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