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フッ素で歯が白くなる?フッ素に関する誤解を解きます

2024年4月24日

 

フッ素による効果は、誤解されている点が多いようです。例えば、フッ素を使いすぎると歯が白くなってしまうと思っている人がいますが、口腔ケアにおけるフッ化物の応用法において、そのような副作用は起こり得ることはまずありません。なぜならフッ素入り歯磨き粉やフッ化物の歯面塗布は、フッ素を歯の表面に作用させるだけの処置だからです。

 

多量のフッ素を習慣的に摂取すると、歯が白くなる「フッ素症」を発症するリスクがありますが、それは食べ物や飲み物という形でフッ素を体内に取り込んだ場合を指しています。しかも、歯が作られる時期に多量のフッ素を毎日のように摂取したケースで見られる症状であることから、そのリスクは発育期の子供に限られるのです。

 

 

また、フッ素が歯の黄ばみを改善するホワイトニングのような作用をもたらしてくれると誤解されている方もいます。フッ素はあくまで歯の再石灰化を促して歯質をし、汚れが付着しにくい状態を作る物質なので、歯の内部に沈着した色素を分解・除去するような作用は期待できません。

 

フッ素に関する誤解としては、もうひとつ「中毒症状」が挙げられます。虫歯予防のためにフッ素を使っていると、フッ素による急性中毒や慢性中毒を発症しそうで怖い。子供にフッ素に使っても大丈夫なのか。その点もご安心ください。

 

フッ素入り歯磨き粉やフッ素ジェルを正しい方法で使用している限り、フッ素による中毒症状が起こることはまずありません。仮に子供がフッ素入り歯磨き粉を1回だけ飲み込んでしまったとしても、急性中毒を起こすような濃度ではないことから、過剰に心配も必要もないのです。

 

このように、口腔ケアに応用されているフッ素は、歯を強くするためのもので、安全性も保証されています。フッ素入り歯磨き粉を使ったり、フッ素塗布を高頻度で受けたりしても、歯が不自然に白くなることはありません。中毒症状が起こるリスクもほとんどありませんので、安心して口腔ケアに活用していきましょう。

 

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