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歯医者の麻酔の種類と効果時間、食事の注意点について

2022年8月13日


 
日常的にかかる病気で、麻酔を使う治療というのは、歯科以外にあまりありません。そのため歯科治療で打たれた麻酔の効果がどれくらい持続するのか、すぐに食事をしても大丈夫なのかなど、疑問に感じる点も多いかと思います。
 
一般的な歯科治療では、表面麻酔と浸潤(しんじゅん)麻酔の2種類を用います。表面麻酔は麻酔注射による痛みを軽減するために行うもので、ジェル状の薬剤を塗布することで歯茎の感覚を麻痺させることができます。麻酔の効果は10分程度で消失します。
 
浸潤麻酔は、歯を大きく削る時や歯周ポケット内の歯石を取り除く際に使用するもので、薬液を注射で投与します。針を刺すのは歯茎ですが、“浸潤”という名前の通り、歯の神経まで麻痺させることができるため、歯質をドリルで削っても痛みを感じなくなります。おそらく、皆さんも一度は受けたことがある、最も標準的な歯科麻酔といえます。浸潤麻酔の効果時間は、1~3時間程度です。
 
親知らずの抜歯など、比較的大掛かりな処置を施す際には、伝達(でんたつ)麻酔という効果の強い麻酔法を実施することがあります。歯の神経の上流から麻痺させるため、効果時間も3~6時間程度と長くなっています。効果範囲も広く、舌や唇まで麻痺することが多い麻酔です。
 
歯科麻酔の種類によって感覚が麻痺する時間も異なります。基本的に、歯茎や唇などの感覚が麻痺した状態では、食事を控えるようにしてください。感覚が麻痺したまま熱いものを食べると火傷をするおそれがあります。また、口の周りの筋肉が思うように動かず、頬の内側の粘膜や舌を誤って噛んでしまう「誤咬(ごこう)」も起こりやすい点に注意しましょう。麻酔で口の感覚が鈍っていても常温の水を飲む程度なら何ら問題はありませんので、喉が渇いたらしっかり水分補給をしましょう。

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