2023年1月13日
大人の歯である永久歯は、生える時期や順番がある程度、決まっています。子供の歯の生え変わりに不安を感じたら、今回お伝えする内容を参考にして、歯医者さんに相談するかを決めるのも良いでしょう。
乳歯から永久歯への交換は、6歳くらいから始まります。始めに生えてくるのは前から6番目の「第一大臼歯」で、一般的には6歳臼歯とも呼ばれています。咀嚼(そしゃく)機能の主体となる大きな奥歯で、乳歯との区別もつきやすいです。
次に生えてくるのが1番前の中切歯(ちゅうせっし)で7~8歳くらいが目安となります。続いて、前から2番目の側切歯(そくせっし)は8~9歳くらいに生えてくることが多いです。
この流れだと、次に前から3番目の犬歯(けんし)が生えてきそうなものですが、実際は4番目の「第一小臼歯」が先に生えてくることで、「八重歯」という歯列不正を引き起こしやすくなっています。小臼歯が先に生えると、犬歯が生えてくるスペースがなくなり、外側へと逸脱せざるを得なくなるからです。
その後は、第二小臼歯、第二大臼歯という順番で生えてくるのが一般的です。ただし、これはあくまで日本人の標準的な萌出時期であり、子供によっては順番が前後することも多々ありますので、その点はご理解ください。つまり、永久歯が生え変わる時期や順番の異常を一般の人が見極めることはとても難しいので、何か不安や疑問が生じた時点で歯科医に相談するとよいでしょう。
八重歯になる原因を見てもわかるように、永久歯への生え変わりの時期や順番は、子供の歯並び・噛み合わせに大きな影響を与えます。とくに、過剰歯が存在していたり、乳歯の虫歯を重症化させたりすることは、永久歯が生えてくる時期・順番を大きく乱すことがあるため、十分にご注意ください。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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