2023年3月21日
春先になると多くなる花粉症。スギ花粉などが鼻腔に入ることで鼻水・鼻づまり・くしゃみを誘発し、私たちの集中力を削いでいきます。そんな花粉症は、口腔にも悪影響を及ぼすことをご存知でしょうか?
そもそも花粉症で集中力が低下するのは、鼻呼吸が困難となることが強く関連しています。鼻が詰まって口呼吸が促され、酸素の摂取量が減ってしまうのです。その影響は運動で顕著に現れますが、勉強や仕事の際にも集中力の低下を招くこともあります。しかし、口呼吸は「万病の元」とも言われており、そこからさまざまな口内トラブルへと発展していくリスクがあるのです。
まず、口呼吸をしていると、乾いた空気が口腔を通過するため、大気中の細菌・ウイルスが侵入しやすくなり、風邪やインフルエンザなどの感染症リスクが上昇します。口腔乾燥によって唾液の自浄作用・抗菌作用・殺菌作用も低下すると、口内細菌の活動も活発化します。その結果、虫歯や歯周病、口腔カンジダ症などの病気のリスクが大きくなるのです。
花粉が多く飛散する時期というのは、春と秋を合わせると3~4ヵ月、長い場合は5ヵ月以上にも及ぶため、口腔への影響も軽視するわけにはいきません。花粉症のせいで口呼吸が習慣化してしまうことも考えられます。
それだけに花粉症の季節は、普段以上に口腔ケアを頑張る必要があります。歯科医院での定期検診・メンテナンスも積極的に受けるようにしましょう。花粉症そのものは、耳鼻咽喉科やアレルギー外来で治療を受けることになりますが、口呼吸に由来するドライマウスや口腔衛生状態の不良は、歯科医院で対応できます。
繰り返しになりますが「口呼吸」は正常な状態ではないので、それを習慣化してしまうことはお口や全身の健康にとって良くありません。とくに花粉症の季節は口呼吸になりやすいことから、皆さんも十分に気を付けることが必要です。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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