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開咬の原因と症状

2020年12月12日

「開咬(かいこう)」という不正咬合をご存知でしょうか?上下の歯列で噛み合った時に、前歯部ですき間が認められる状態です。普通は、上下を噛み合わせると奥歯がわずかに開いていますが、開咬の場合はそれが逆になります。奥歯でしか噛み合わないため、さまざまな悪影響が生じます。
 

 
開咬の主な原因は、小児期の舌突出癖や母指吸引癖(指しゃぶり)などです。これらの癖が習慣化すると、前歯部に舌や指による圧力が加わり続けます。その結果、上下の歯列間に不自然な空隙が生じるのです。
 
 
前歯が前方へと傾斜するだけなら、その影響もまだ小さいのですが、成長期に開咬が誘発されると、骨格もそれに合わせて発育するため、治療も容易ではなくなります。ですから、小児期に開咬の症状が認められたら、歯科を受診して治療の必要があるかどうかも含め、精密に診断する必要があります。
 

指しゃぶりも開咬の原因になることがある


 
開咬という不正咬合は、単に口元や顔貌の審美性を低下させるだけにとどまりません。口呼吸が促されることで、口腔内の乾燥および衛生状態の低下を招きます。前歯で食べ物を噛み切ることが難しく、奥歯に過剰負担がかかるようにもなります。発音にも障害が現れることが多いです。
 
 
このように、開咬は極めてデメリットの多い不正咬合であるため、できるだけ早期に治療を受けた方が良いといえます。指しゃぶりなどに由来している開咬は、まずそうした習癖を取り除くことから始めなければなりません。奥歯の高さの不調和や前歯の傾斜などは、歯列矯正によって改善できます。骨格的な異常となると、もう少し大掛かりな治療が必要となります。
 
開咬の矯正にはインビザラインは優れた選択肢です。開咬を治すには前歯を引き出すか、臼歯を圧下(押し下げる)の二通りがありますが、ワイヤ矯正は圧下が困難とされていました。インビザラインはマウスピース矯正の一つですが、インビザラインにより圧下で臼歯を押し下げる矯正がワイヤー矯正より容易にできるようになりました。開咬は、数ある不正咬合の中でも身体への悪影響が大きいため、可能な限り早期に矯正治療を行うことが勧められます。
 

インビザラインは開咬の矯正に効果的な選択肢

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