2021年5月16日
インビザライン矯正では、「アタッチメント」と呼ばれるパーツを使用することがあります。マウスピース型矯正というと、透明な樹脂製のマウスピースのみを使用するものと思われがちですが、必要に応じてパーツを加えていくこともあるのです。
インビザラインのアタッチメントとは、歯の表面に設置するプラスチック製の突起です。歯科治療にも用いられるプラスチック(コンポジットレジン)なので、歯の色に酷似しています。サイズも数ミリ程度で目立つことはありません。そのアタッチメントには、いくつかの用途があります。
インビザラインのアタッチメントには「最適アタッチメント」と「通常アタッチメント」の2種類があり、適宜、組み合わせながら使用していくのが一般的です。最適アタッチメントは、コンピューター上で設計するもので、オープンバイト用、ディープバイト用、ルートコントロール用、回転用、アンカレッジ用など、さまざまな種類があります。通常アタッチメントは、歯科医師が設計装着するアタッチメントです。
インビザラインのアタッチメントには、歯面との密着性を高める作用も期待できます。歯の表面はとてもツルツルしているので、装着時にマウスピースが浮いてしまうようなトラブルもよく起こります。その際、マウスピースと歯にアタッチメントが介在することで滑り止めの役割を果たし、マウスピースが浮くのを防いでくれるのです。
アタッチメントの接着は、それほど強いものではありません。何かの拍子に取れてしまうこともありますが、一般的な詰め物・被せ物が外れることほど深刻ではありませんのでご安心ください。ただし、外れたまま放置すると、計画通りに治療が進まなくなるため要注意です。できるだけ早期に、付け直してもらいましょう。
このように、インビザラインではアタッチメントと呼ばれる特殊なパーツを用いることがあります。歯の移動を促進する有用な装置であり、必要に応じて積極的に活用するのが望ましいです。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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