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スケーリング(歯石取り)で注意すべきこと

2023年6月5日

 

定期検診やメンテナンス、歯周病治療で行うスケーリングは、歯石を取るための処置です。スケーラーと呼ばれる専用の器具を使って、石のように硬い歯石を削り取ることから、いくつか注意しなければならに点があります。

 

まず、歯周病にかかっている人のスケーリングでは、歯茎からの出血を伴うことが多いです。場合によっては、痛みを感じることもあるでしょう。これは歯周病によって歯茎が腫れ、外からの刺激を受けやすくなっているからです。操作を誤って、歯茎を傷付けているわけではありませんので、その心配はありません。

 

 

歯の表面に細かい傷や亀裂が入っている場合は、スケーリングによって「キーン」としみることがあります。いわゆる知覚過敏は気持ちの良いものではありません。歯科医師や歯科衛生士もできれば防止したい症状ではあるのですが、いつ起こるのかわからないのが現実です。キーンとしみた時点で手を挙げて知らせていただけると、その部位を避けて施術を継続します。

 

スケーリングが終わった後は、「歯茎が下がった」もしくは「歯と歯のすき間が広がった」ように見えることもあります。これもまたを不安にさせてしまうかもしれません。スケーリングでは、細菌の温床となる歯石をきれいに取り除くため、歯茎の炎症も改善されます。

 

その結果、ブクブクに腫れた歯茎が元の状態へと戻り、「歯茎が下がった」もしくは「歯と歯のすき間が広がった」ように見えるようになります。また、歯茎を覆っていた歯石が物理的に取り除かれることで、同様の症状が現れる場合もあります。いずれも歯茎がスケーリングによって悪くなったのではなく、本来あるべき状態に戻ったと考える方が正しいです。

 

歯石取りであるスケーリングは、クリーニングほどシンプルな施術とはならないため、不安に感じることも多いかと思います。心配なことがあれば、そのままにせず歯科衛生士、歯科医師にお尋ねください。

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