2024年5月5日
冷たいものを飲んだ時に歯がキーンとしみた場合、まずは知覚過敏が疑われます。正式には象牙質知覚過敏と呼ばれるもので、エナメル質の亀裂や欠け、摩耗などが見られる歯に起こる症状です。ただ、虫歯でも同じような症状が現れることがあります。この症状は知覚過敏なのか、はたまた虫歯なのか。そんな疑問が生じた場合は、次のポイントに着目してみましょう。
1つ目のポイントは、歯に穴があいているかどうかです。歯面に局所的な穴があいている場合は、虫歯の可能性が高いです。虫歯菌によってエナメル質が溶かされ、そこから象牙質へと刺激が伝わりやすくなっています。逆に、穴があいておらず、健全な歯に見える場合は知覚過敏の可能性が高まります。
2つ目のポイントは、症状の持続時間と発生頻度です。冷たい水を飲んだ時に歯がキーンとしみて、数秒後には症状が治まり、それが数週間に1回くらいの頻度で起こる場合は、知覚過敏かもしれません。歯がキーンとしみる症状が長く続いたり、頻繁に起こったりする場合は、虫歯が疑われます。とくにズキズキと脈打つような痛みが生じている場合は、ほぼ間違いなく虫歯であると考えられますので、早急に歯科を受診してください。
ちなみに、知覚過敏が起こりやすい歯の特徴としては、亀裂や欠け、摩耗などが挙げられます。歯周病や加齢で歯茎が下がる、歯根面が露出している場合も知覚過敏になりやすいです。歯ぎしり・食いしばりの習慣がある人は、そうした症状を誘発しやすいことから、十分な注意が必要といえます。
このように、歯がしみるのは知覚過敏だけの症状ではなく、虫歯の可能性も否定できません。歯が頻繁にしみたり、歯に明らかな異常が見られたりする場合は、念のために歯科で診察を受けることをおすすめします。それが知覚過敏であったとしても、歯がしみる症状を改善する治療が受けられます。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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