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歯の痛みに波があるのはどうして?

2023年6月23日

 

風邪による頭痛や胃腸炎による腹痛は、発症から治癒するまで症状が持続します。2~3日もすれば痛みが引いていくケースがほとんどです。一方、歯の痛みには波があり、時間帯や日によっても症状に大きな違いが見られます。

 

例えば、「虫歯」による痛みは、夜間に強くなりやすいです。ベッドに横たわってからジンジン痛み出し、なかなか寝付けない夜を過ごされた方も多いことでしょう。これは横たわることで血液が頭部へと流れ込むことが影響しています。歯髄の血流も良くなることで、神経が圧迫され、脈拍と連動するような形でジンジンと痛み出すのです。就寝前は副交感神経の働きが優位になることも、歯痛を強める一因になっています。

 

起床時に歯や顎が痛む場合は、虫歯ではなく「歯ぎしり」が原因であると考えられます。睡眠中の歯ぎしりは無意識下に行われるため、朝起きた時には虫歯かも?と勘違いしやすいですが、それが毎朝のように続く場合は、歯ぎしりでほぼ間違いないでしょう。

 

 

重度のストレスがかかった時や、極端に疲れている時だけ歯痛が強くなる場合は、智歯周囲炎(ちししゅういえん)の可能性が考えられます。親知らずの周りに炎症が起こる病気で、免疫機能が低下した際に症状の増悪が見られやすいです。親知らずが原因ではない場合は、「非歯原性疼痛(ひしげんせいとうつう)」の可能性も否定できません。筋肉痛や神経障害、片頭痛による症状を歯の痛みと錯覚するもので、原因を特定するには種々の検査を受ける必要があります。

 

冷たいものを食べた時や歯ブラシが歯に接触した時だけ痛みが生じる場合は、象牙質知覚過敏症の可能性が高いです。歯の摩耗や亀裂が原因で歯髄に刺激が伝わりやすくなった状態で、キーンという鋭い痛みが生じます。虫歯によるジンジンと言う痛みとは性質が大きく異なります。

 

このように、歯の痛みにはいろいろな種類があり、それぞれに波や規則性が見られます。今現在、悩まされている歯痛があれば、どのパターンに当てはまるのかセルフチェックしてみると良いですよ。

 

 

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